エントラストジャパンは、乱数表を用いて二要素認証を行う「Entrust IdentityGuard」の新バージョンを発表した。
エントラストジャパンは6月21日より、乱数表を用いて二要素認証を行うソフトウェア「Entrust IdentityGuard 7.1」の提供を開始した。
Entrust IdentityGuardは、ユーザーごとに異なる乱数表を配布しておき、アクセスする際には行/列で指定された乱数表上の文字列をサーバに行うことで二要素認証を実現するソフトウェア。IDとパスワードの組み合わせに比べて強固な認証を、ハードウェアトークンを用いる場合よりも安価かつ容易に行える点が特徴だ。
乱数表の英数字の組み合わせは天文学的な数字に上るうえ、要求される行/列が認証のたびに変わるため、ID盗難対策に有効という。また、サービス提供側から送信するメールに、乱数表上の任意の行/列番号とそこに表示されている英数字を添付することで送信者認証を行い、フィッシング対策に活用することもできる。
新バージョンではSSLがサポートされたほか、Webベースの管理ツールが提供される。また、乱数表のロックアウト/先行作成といった機能も追加された。合わせて、新たに提供される無償のクライアントモジュール「Entrust IdentityGuard for Microsoft Windows」を活用すれば、Windowsドメイン認証に乱数表を用いた二要素認証を組み合わせることができる。
Entrust IdentityGuard 7.1の価格は、サーバライセンスが315万円、ユーザーライセンスは1000ユーザーの場合で168万円から。
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