ICカードとICタグで重要文書の持ち出しを管理、DNPが新システム

大日本印刷は、SSFCフォーマットに準拠したICカードとICタグを用いて、企業内の重要文書/機密文書を管理するシステムを開発した。

» 2005年07月01日 20時15分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷は7月1日、SSFCフォーマットに準拠したICカードとICタグを用いて、企業内の重要文書/機密文書を管理するシステムを開発したことを発表した。

 このシステムでは、重要文書を保管する部屋にICカード/ICタグ用ゲートシステムを設置し、さらに重要文書ファイルにすべてICタグを貼り付けておく。部屋への入退室およびファイルの持ち出しの際にはICタグとICカードを用いてすべて履歴を取り、いつ、どの社員がどの文書を持ち出したかを把握できるようにする。

 同システムでは文書ファイルごとに保管期間や貸し出しの可否、貸し出し可能な期間などを設定できるほか、ユーザーごとの持ち出し制限/制御も可能。もしICタグの登録を行わずに文書ファイルを持ち出そうとした場合、ゲートシステムが警報ブザーを鳴らすとともに防犯ランプを点灯させて、周囲に告知する仕組みだ。

 大日本印刷ではこのシステムによって、重要文書の管理に加え、入退室管理システムや監視カメラ、ロッカーなどのオフィス什器、プリンタや複合機などのOA機器と組み合わせた、包括的なオフィスセキュリティ環境を構築できるとしている。システム価格は最小構成で1200万円から。12月より金融機関や多くの顧客情報を保有する流通業/メーカーなどを対象に販売を開始する予定だ。

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