LinuxWorld:HPがVirus ThrottlerをLinuxに移植

HPは8月5日、同社のセキュリティ技術「Virus Throttler」および「ProLiant Essentials Intelligent Networking Pack」の各Linux版をリリースすると発表した。(IDG)

» 2005年08月08日 10時43分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Hewlett-Packard(HP)が8月5日に明らかにしたところによると、同社はセキュリティ技術「Virus Throttler」および「ProLiant Essentials Intelligent Networking Pack」の各Linux版を今週リリースする。

 このセキュリティソフトウェアは、HP Labsがウイルス感染による影響を軽減するための技術として開発したもの。HPの「ProCurve」スイッチおよび同社のサーバのWindows版では、今年の2月から利用可能となっているが、Linuxユーザー向けには提供されていなかった。

 HPの広報担当者は8月5日、ProLiantおよびBladeSystemサーバでVirus ThrottlerのLinux版の販売を8月9日から開始すると発表した。このソフトウェアは、ProLiant Essentials Intelligent Networking Pack(8月9日からLinuxをサポート)の一部として購入できるほか、単体でも購入することができるという。

 Virus Throttlerは、コンピュータウイルスに感染しているような挙動を示すシステムを特定することができる。さらに、問題のプラットフォームをシステム管理者に通知するとともに、そのシステムのネットワークコネクションの数を自動的に減少させる機能を備える。その結果、そのコンピュータの動作は維持されるが、ウイルスを広げる能力は大幅に弱められる。

 Intelligent Networking Packは、コンピュータネットワークのパフォーマンスを改善するためのサーバソフトウェアのスイート。

 Linux版のProLiant Essentials Intelligent Networking Packの価格は、サーバ1台に付き149ドルから。Virus Throttlerのスタンドアロン版の価格は、サーバ1台に付き90ドル。両製品とも、Red Hat Linux、SUSE LINUXおよびAsianux(中国のRed Flag Softwareと日本のミラクル・リナックスが共同開発したLinuxディストリビューション)に対応する。

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