OASISに新技術委員会、Webサービスセキュリティの拡張仕様を定義

OASISは、SOAPメッセージのフォーマットと特徴に関するセキュリティポリシー定義を目指す技術委員会「WS-SX」を設置する。

» 2005年10月27日 08時25分 公開
[ITmedia]

 国際標準化団体OASISに新技術委員会のWeb Services Secure Exchange(WS-SX)を設置し、OASIS標準のWS-Security仕様を拡張する計画が10月26日、発表された。

 WS-SXにはAdobe、HP、IBM、Microsoft、Nokia、Oracle、SAP、VeriSignなどの大手が参加。複数のSOAPメッセージを信頼できる方法で交換できるようにし、これらメッセージのフォーマットと特徴に関するセキュリティポリシー定義を目指す。まずはWS-SecureConversation、WS-SecurityPolicy、WS-Trustの3仕様をベースとした仕様の策定に当たる。

 技術委員会の共同議長を務めるIBMのケルビン・ローレンス氏は「セキュアなWebサービスメッセージングの需要増大に応えるためには、WS-Security OASIS標準で提供されている以上のものが必要だ」と指摘。「WS-SecurityにはSOAPメッセージのセキュリティ確保に関する基本的な仕組みが記されている。WS-SXでは信頼仲介、複数メッセージ交換、およびWebサービスでセキュアにメッセージを交換する方法についてのポリシーに焦点を当てる」と説明している。

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