VAリナックス、SPAM対策ソフトウェアをオープンソース・ソフトウェアとして公開

100万アカウント規模の国内ISPからも高い評価を受けているSPAM対策ソフトウェアのソースコードがVAリナックスから公開された。

» 2005年11月08日 11時10分 公開
[ITmedia]

 VA Linux Systems Japanは11月8日、同社が提供するメッセージングソリューション「VA FMS」を構成する製品群の1つ「FlexGuard」をオープンソース・ソフトウェアとして「SMTPGuard」の名で公開した。SourceForge.netに開設されたFlexGuard Projectで、ソースコード、バイナリパッケージ、ドキュメントが公開されている。

 SMTPGuardは、SMTPサーバ上で動作するフレキシブルにSPAMメールを制限可能なSPAM対策ソフトウェア。SMTPセッション中に得られるIPアドレス、MAIL FROM、RCPT TOなどのパターン、回数といった情報を基に、あらかじめ定められたルールでポイントの計算を行い、MTAが受信拒否、セッション応答遅延、管理者への警告メール送信といった適切なアクションを行うことを可能にする。また、制限のためのポイント加算条件やその条件に達した際のアクションもフレキシブルに定義が可能。

 SMTPGuardは、既に100万アカウント規模の国内ISPのメールシステムで採用されるなどSPAM対策における実績がある。大規模なメールサーバを運営する企業やネットワークサービスプロバイダのメールシステムに対して柔軟なSPAM対策のソリューションとして利用が見込まれる。

 同社では、SMTPGuardがDebian GNU/Linuxの公式パッケージになることを目指してITP(パッケージ・アップロード提案)をDebian Projectに対して既に行っており、1、2週間以内にDebian公式パッケージになる見込み。

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