マカフィーのウイルス定義ファイルに問題、通常ファイルをウイルスと誤検知

マカフィーが3月11日午前3時に公開した定義ファイル「DAT4715」に、通常のファイルを「W95/CTX」というウイルスとして誤検知し、隔離してしまう不具合があった。

» 2006年03月13日 11時43分 公開
[ITmedia]

 マカフィーは3月12日、11日午前3時に公開した定義ファイル「DAT4715」に、通常のファイルを「W95/CTX」というウイルスとして誤検知し、隔離してしまう不具合があったことを明らかにした。同社ではその約6時間後となる11日午前9時に、問題を修正した「DAT4716」をリリースしている。

 この誤検出の影響を受ける恐れがある製品は、企業向けウイルス対策製品「VirusScan Enterprise 8.0i」「VirusScan Enterprise 7.1/7.0」と、個人向けの「マカフィー・ウイルススキャン」だ。誤検知されるファイルは、「利用の環境によって多岐に渡る」という。

 企業ユーザーで、11日午前3時から9時までの間にDAT4715でオンデマンドスキャンを実施した場合、誤検知が発生し、通常のファイルが削除されたり、隔離されてしまった可能性があるという。同社では企業ユーザーに対し、DAT4715を用いず、最新のDAT4716を利用してスキャンを行うよう推奨している。

 一方個人ユーザーの場合、3月11日の午前3時以降にインターネットに接続しておらず、かつオンデマンドスキャンを実行していない場合、誤検知が起こる恐れはないという。

 マカフィーでは、誤検知によりファイルが隔離フォルダに移動された場合は、手動で元の場所に戻すよう推奨し、その手順を公開。併せて、復旧作業を行うためのツールも公開している。

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