スパイウェア対策プロジェクトのStopBadware.orgが報告書をまとめ、KaZaaがユーザーに知らせないままIEに変更を加えてしまうなどの問題を指摘した。
スパイウェア対策プロジェクトのStopBadware.orgは3月22日、ファイル交換ソフトのKaZaaなどについて調べ、同プロジェクトが定める基準に照らして問題ありと指摘する報告書を発表した。
StopBadware.orgは米ハーバードロースクールとオックスフォード大学の研究者で組織され、コンシューマーの啓発活動などを行っている。今回まとめた初の報告書「Badware Watch List」では、KaZaaなど4つのアプリケーションを「バッドウェア」と認定した。
報告書によれば、KaZaaでは「スパイウェアフリー」を称しているが、実際にはユーザーに知らせないままInternet Explorerに変更を加えてしまい、アンインストールしても全コンポーネントを削除できないことが分かったとしている。
このほか、ダウンロード管理ソフトの「MediaPipe」やスパイウェア削除プログラムを称する「SpyAxe」では、インストールに際して十分な情報が公開されていないと報告。スクリーンセーバーの「Waterfalls 3」については、一般的にスパイウェアと考えられるコンポーネントが含まれており、ユーザーに知らせないままほかのソフトを変更してしまうと指摘している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.