Winny接続ノード数に減少傾向は見られない――ネットエージェント

ウイルスによる情報流出や危険性の高い脆弱性といった要素にもかかわらず、ネットエージェントによると、「Winny」に接続されているノード数に減少傾向は見られない。

» 2006年04月25日 16時11分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 たびたび報じられているウイルスによる情報流出、4月21日に明らかになった危険性の高い脆弱性といった要素にもかかわらず、ネットエージェントによると、P2P型ファイル共有ソフト「Winny」に接続されているノード数に減少傾向は見られないという。

 ネットエージェントでは独自のWinny検知システムを用いて、Winnyに接続されているノード数(インターネットに接続された状態でWinnyを起動しているPCの数)をカウントしてきた(関連記事)

 同社によると4月10日から23日にかけての2週間、Winnyのノード数は平日で約44万〜49万、土日は若干増えて約50万〜53万以上が観測された。4月16日と、脆弱性が報告された1週間後の4月23日を比較すると約53万から約50万に減少しているが、これは「平均的な増減の範囲内」という。また、同社が2006年2月に明らかにした「平日で40万、休日では50万」という数字と比べても増加している。

ノード数の推移 ここ2週間のWinnyノード数の推移(ネットエージェント調べ)

 ネットエージェントによると「休日にはノード数が増え情報流出の危険性も増す」という。同社では、先着5社限定でゴールデンウィーク期間にWinnyネットワークへの情報流出の有無などを調査する「2006年ゴールデンウィークWinny調査サービスキャンペーン」を提供するという。

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