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» 2006年05月22日 22時42分 UPDATE

ノベル、2つの大きな実装を加えたSUSE Linux 10.1日本語版を発表

ノベルは、同社のコンシューマ向けLinuxディストリビューションの最新版となる「SUSE Linux 10.1日本語版」を発表した。新たなGUI環境「Xgl」を搭載したほか、セキュアOSがSELinuxからAppArmorにスイッチされている。

[西尾泰三,ITmedia]

 ノベルは5月22日、同社のコンシューマ向けLinuxディストリビューションの最新版となる「SUSE Linux 10.1日本語版」を発表、6月2日から販売開始すると発表した。同製品は5月11日にopenSUSEがリリースしたopenSUSE Linux 10.1をベースとしたもの。

 主なコンポーネントのバージョンは、Linuxカーネル2.6.16、KDE 3.5.1、GNOME 2.12.2、Xen 3.0.2、OpenOffice 2.0.2、Firefox 1.5.0.3など。日本語環境にはAnthy、フォントはIPAフォントを採用している。パッケージにはインストールCD6枚(32ビット、うち1枚はプロプライエタリなアドオンソフトウェアが収録されている)、インストールDVD 1枚(32ビットおよび64ビット/AMD64、Intel EM64T)のほかはユーザー登録用紙が同梱され、マニュアルなどは含まれない。

 本バージョンで特徴的な機能は大きく2つ存在する。Xgl(X over OpenGL)によるデスクトップ環境の提供と、SELinuxに変わるセキュアOS「AppArmor」の実装だ。

 OpenGLを使ったXサーバであるXglは、そのウィンドウマネージャ/コンポジションマネージャーとなるCompizと連携し、透明なウィンドウやデスクトップが立体的に回転するなどの描画処理を提供する。

Xgl デスクトップが立体的に回転している様子
ss2.png ウィンドウの透過処理

 一方、AppArmorについて、Novellは、従来採用していたSElinuxを「SELinux is unusable」と判断し、SELinuxを捨てて、AppArmorを取り込むという判断を下した。SELinuxは最近、より厳密なセキュリティを志向しカーネル以外ほとんど書き直されたが、これにより、SELinuxのポリシーの設定は非常に難解なものとなり、一般ユーザーからすると手に負えない状況になりつつある。Novellの判断はこうした背景もかんがみた上で、厳密なセキュリティは捨て、代わりに利便性を追求しているAppArmorを今回のバージョンから採用したのである。なお、採用されているのは「AppArmor 2.0」。

 このほか、ネットワークアプレットの「NetworkManager」、KDE版デスクトップ検索エンジン「Kerry」を組み込むなど、コンシューマ向けLinuxディストリビューションとして使い勝手を想定した機能強化が図られている。

 価格はオープン(市場推定価格は9240円)。なお、前バージョンのSUSE Linux 10.0日本語版を5月1日以降に購入した場合、ユーザー登録を条件にSUSE Linux 10.1を無償で入手可能。

 併せて、国内からさらに多くの開発者がコミュニティの運営に参加できるようにするため、openSUSE日本語版を開始することも明らかにされた。

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