3G携帯をWAN回線として利用できる富士通のIPアクセスルータInterop Tokyo 2006

富士通は、通常のLANポートのほかに3G携帯やPHS、無線LANのカードを利用できる拠点用IPアクセスルータ「Geostream Si-R240」を紹介した。

» 2006年06月08日 14時03分 公開
[ITmedia]

 富士通の「Geostream Si-R240」は、IPsec方式の暗号化やファイアウォール機能のほかに、TCGv1.1b準拠のセキュリティチップを搭載した拠点用IPアクセスルータだ。このセキュリティチップがパスワードや通信暗号化に必要な鍵情報管理を行い、ルータのセキュリティ情報をほかのルータにコピーできないようになっている。

PCカードを利用できるGeostream Si-R240

 最も特徴的なのは、10/100Mbpsイーサネットポートに加え、2つのPCカードスロットを搭載していることだ。ここには3G携帯のデータ通信カードなどを挿入できる。小規模のブランチオフィスなどでは、WAN回線の二重化までのコストは掛けられないため、バックアップ回線としてISDNを利用しているケースが多い。Si-R240では、主回線はインターネットVPN、バックアップとしてISDNの代わりに高速な3G携帯を利用することができる。現在はボーダフォンが利用できるが、6月末にはauやウィルコムの端末にも対応する予定だ。さらに「FOMAを利用してHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)通信ができるようにする」(説明員)。

 また、2007年3月には無線LANカードを挿すことでIEEE 802.11a/b/g対応無線APとして機能させる予定で、LAN側をワイヤレス接続にすることができる。WAN側とLAN側が共にワイヤレスになれば、配線が難しい場所やイベントなどで一時的に利用する場合にも、簡単にネットワークが構築できる。

 本体の価格は11万8000円となる。

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