マクニカネットワークス、機密文書の部分的な情報漏えいを検出するアプライアンスInterop Tokyo 2006

マクニカネットワークスのブースでは、米Code Green Networksのマルチプロトコル、マルチ言語対応のコンテンツフィルタリングアプライアンス「CI Appliance 1100」を展示した。

» 2006年06月08日 18時33分 公開
[ITmedia]

 企業では、個人情報保護法や内部統制を織り込んだ情報漏えい対策が重視されている。情報漏えいは外部からの不正アクセスよりも、内部の正規の権限を持った人によるケースの方が圧倒的に多いといわれる。メールの転送を繰り返すうちに、うっかり外部に送信してしまったり、機密情報を掲示板に書き込むなど、漏えいの経路も多岐にわたり、ファイル名やキーワードマッチングによるフィルタリングツールだけではもはや有効な対策にはならない。

CI Appliance 1100は機密情報の部分的な漏えいも検知できる

 米Code Green Networksの「CI Appliance 1100」は、マルチプロトコル、マルチ言語に対応したコンテンツフィルタリング製品だ。従来のファイルタイプやキーワードによるマッチングとは異なり、機密情報のデータをハッシュ化してフィンガープリントとして記憶し、ネットワークから出ていこうとするデータをマッチングすることによって、その情報が漏えいすることを検知する。CI Appliance 1100が優れているのは、例えばWord文書をPDFファイルに変換したり、一部分だけをメールの本文にコピーして送信しようとしても検出することができる点だ。

 Word、PDF、圧縮ファイル、CADファイルなど、370種類以上のファイルを認識し、マルチ言語に対応。通信プロトコルもHTTP/SMTP/FTPのほかTCPをサポートし、アプリケーションごとのフィルタリングではなく、経路全体を見渡したコンテンツチェックが行える。また、次期バージョンでは、ポリシー違反の通信をブロックするインラインモードもリリースされる予定だ。価格は1890万円から。

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