ネット管理のオートノミック化を支援する開発キットをアラクサラが公開Interop Tokyo 2006

アラクサラネットワークスは、自社ブースでネットワーク機器の設定や管理を行うソフトウェア用の開発キット「ON-API(SDK)」を紹介、開発した設計/管理ツールのデモを行った。

» 2006年06月09日 13時18分 公開
[ITmedia]

 アラクサラネットワークスでは、ネットワーク運用・管理の自動化を支援する「オープン・オートノミック・ネットワーキング(OAN)」を提唱している。その技術基盤となるのが「ON-API」だ。標準化が進められているnetconfをベースにしており、通信手段としては信頼性が高くWebアプリケーション間の通信基盤にも利用されているSOAP(Simple Object Access Protocol)を採用している。

ON-API(SDK)

 ネットワーク機器の設定は、機器ごとに異なるコマンドをCLI(Command Line Interface)で設定しなければならないなど、現状では管理者に高いスキルが求められ、それが管理者不足の原因ともなっている。ネットワーク管理においても、分かりやすいGUIで複数のネットワーク機器を一元管理できるような、初心者でも使いやすいアプリケーションが求められている。アラクサラは、そのようなソフトウェアを開発するためのキットとして「ON-API(SDK)」を提供している。

 ブースでは、ON-APIを利用した設計/管理ツール「AX-Config-Master」で、簡単にVLAN設定を行うデモを行っていた。操作は、ネットワーク機器のアイコン同士をVLANを示す線で結び、そのVLANの名前を設定するだけ。直感的に分かりやすく、操作ミスも起こりにくい。

 ON-API(SDK)の発売は9月の予定で、最初のステップとしては統合管理製品である「JP1」や「WebSA」Mへの統合を考えているという。

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