ヌリテレコムとセンチュリー、多拠点環境向けの検疫ソリューション

ヌリテレコムとセンチュリー・システムズは、互いの製品を組み合わせた多拠点環境向けのクライアントPC検疫ネットワークソリューションを発表した。

» 2006年07月03日 19時51分 公開
[ITmedia]

 ヌリテレコムとセンチュリー・システムズは7月3日、両社の製品を組み合わせ、多拠点環境向けのクライアントPC検疫ネットワークソリューションを提供していくことを発表した。

 この検疫ソリューションは、ヌリテレコムのシステム統合管理ツール「NASCenter Net-ADM」と、センチュリーの企業向けVPNルータ「FutureNet XRシリーズ」を連動させたもの。VPNを介して検疫結果をやり取りし、フィルタリングルールを動的に変更することにより、複数拠点にまたがる検疫ネットワークを実現できる点が特徴だ。

 同ソリューションでは、NASCenter Net-ADMのアドミッションサービス機能を用いて、クライアントPCのセキュリティパッチやウイルス対策ソフトの適合状況、ハードウェア資産情報などに基づくポリシー監査を実施する。端末が支店側にあった場合でも、FutureNet XRシリーズを介して検疫を実施し、その結果に基づいてクライアントPCのネットワークアクセスを制限する仕組みだ。FutureNet XRシリーズは、VPNルータとしての役割に加え、MACアドレス/IPアドレスフィルタとしても動作することになる。

 両社はこのソリューションにより、不正な持ち込みPCや検疫を受けていないPCがセグメントを越えた通信を行うことを防ぎ、拠点内のセキュリティ対策を強化できるとしている。また、NASCenter Net-ADMのネットワーク監視機能を通じてFutureNet XRシリーズやクライアントPCの稼働を監視することで、ネットワークの可用性を高め、TCO削減につなげるというメリットも生まれるという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ