微弱電波で物理的な不正侵入を検知、三菱電機

三菱電機は、微弱電波を用いて敷地や建物への不正侵入を検出する広域侵入検知システム「MELWATCH」の販売を開始する。

» 2006年07月11日 16時58分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は7月12日より、微弱電波を用いて敷地や建物への不正侵入を検出する広域侵入検知システム「MELWATCH」の販売を開始する。

 MELWATCHは、これまで用いられてきた赤外線センサーやカメラに代わり、微弱電波を用いることで、プラスマイナス5メートルの精度で侵入者の位置を特定する。地面に並行に設置した2本のセンサーケーブルに電流を流し、ケーブル間に形成した微弱な電界の乱れを元に侵入を判断するため、木の葉、ごみなどの飛来物や植栽の動きによる誤検出が少ないことが特徴だ。

 また、1台のセンサーで最長600メートルの距離をカバーでき、土地の高低や曲線に対応できることも特徴という。センサー装置を複数連結させれば、それ以上の距離にも対応可能だ。

 同社ではMELWATCHを、空港や港湾、発電所、浄水場といった重要インフラ施設に加え、学校や美術館、一般の工場など幅広い施設に販売していく。価格は1セット当たり1700万円。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ