NECとスカイコム、PDFの長期署名を可能にするソフトを共同開発

NECとスカイコムは、電子文書をPDF化して2年以上の長期で有効性を証明する電子署名を付加するソフト「SkyPDF」を共同で開発したと発表した。

» 2006年07月31日 19時05分 公開
[ITmedia]

 NECとスカイコムは、電子文書をPDF化し、長期の電子署名を付加するソフト「SkyPDF」を共同で開発、7月31日より販売を開始した。NECの電子文書を長期保存する技術とスカイコムのPDF関連技術を組み合わせた製品で、内部統制を見据えた経理関連や設計書などの電子文書の長期保存に向く。

 製品は、クライアントPC単体で使える「SkyPDF Tools for ArchivingSignature」と、業務システムや文書管理システムと連携するサーバソフト「SkyPDF ArchivingSignature Server PDF Edition」の2つに分かれる。SkyPDFでは、電子文書をPDF形式に変換すると同時に、長期署名の標準フォーマットRFC3126に準拠した電子署名、時刻証明情報、証拠情報からなる長期間の署名を付加する。通常の電子署名では署名の有効性の検証期間が1〜2年だが、長期署名を付加することにより必要な年数だけ検証期間を延長することができる。

 価格は税込で、SkyPDF Tools for ArchivingSignatureが8400円、SkyPDF ArchivingSignature Server PDF Editionが260万円。なお、PDF変換機能を省いたSkyPDF ArchivingSignature Serverも210万円で提供される。サーバ版は9月下旬より出荷開始予定。

 NECでは、自社の技術文書管理システムや知的財産管理システムにSkyPDFを導入する計画だとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ