デル製ノートPCのバッテリーが過熱・発火する問題で、同社はリコールを発表したが、日本法人のメリット社長は「ブランドには影響ない」と説明した。
デルのジム・メリット社長は8月29日、記者懇談会の席で同社製ノートPCのバッテリー自主回収について言及し、「顧客の安全を第一に考えた自主回収だ」と強調した。
「デルのシステムデザインの問題ではなく、ソニーのリチウムイオンバッテリーの製造過程によるもの。事故率は非常に低いが、顧客の安全を第一に考え、自主的に回収を行っている」とメリット氏。
デルは現在、顧客満足度の向上を重点項目に据えている。今回の自主回収もその姿勢を表した対応という。顧客からは回収を決めたことについて「ポジティブな評価をいただいている」と話し、デルブランドへの影響はないとの認識だ。
ソニー製のバッテリーセルを使用したデルのノートPCが過熱・発火する可能性があるとして同社は8月14日、リコールを発表した。リコール対象は全世界で410万台と大規模になるが、日本国内の「数字については申し上げられない」とした。
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