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» 2006年09月13日 08時00分 UPDATE

Beginner's Guide:ハードディスクの中身を誤って消した場合のファイル復旧方法 (1/2)

重要なファイルを誤って消してしまい涙で枕をぬらすことになる前に、事実上、あらゆるファイルシステムのパーティションを復元し、かつ、たいていの種類のファイルを復元できるこの方法を知っておいてほしい。備えあれば憂いなし、である。

[Shawn-Hermans,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 先日、わたしは自宅のデジタルビデオとデジタル写真をバックアップするためのディスク容量を十分に確保しようと思い、新しいハードディスクを買って自宅のLinuxサーバに増設した。保存しようとするすべてのファイルを1つのハードディスクに移動し、新しいバージョンのLinuxにアップグレードするために古いハードディスクのパーティションを切り直した。OSの再インストールを終えた後、バックアップハードディスクをマウントしたわけだが、そこで中身が空だということが判明した。どういうわけか、全データをバックアップしたハードディスクと、消去するハードディスクとを取り違えてしまったのだ。こうして外部メディアへのバックアップを失敗したおかげで、写真とビデオのバックアップをすべて失ってしまった。

 わたしはしばらく呆然としていたが、なんとか立ち直り、ファイル復元の方法を探すことにした。失ったファイルやパーティションを取り戻せそうなものはないかとさまざまな商用製品の体験版を試してみたが、使えそうなものはなかった。最終的に見つかったのがTestDiskPhotoRecで、後者を使って失ったファイルを復元することができた。

 TestDiskでは、事実上あらゆるファイルシステムのパーティションを復元することができる。PhotoRecでは、たいていの種類のファイルを復元することができ、ほとんどの画像形式やビデオ形式を復元できる。PhotoRecは既存のパーティションで使用できるほか、削除されたパーティションに対して、そのパーティションを復元せずにファイルだけを復元する目的で使うことも可能である。PhotoRecとTestDiskはどちらもDOS、Windows(9x、NT、2000、XP、2003)、Linux、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、Sun Solaris、Mac OS X上で実行することができ、それぞれの開発元によれば、ほとんどのUNIXシステム上でコンパイルして実行できる。

復旧

 わたしはまずKnoppix CDからTestDiskを実行して復旧に取りかかった。残念ながら既にパーティションテーブルを上書きしていたので、失ったパーティションについてハードディスクの網羅的検索を行うと、あまりに多くの結果が返されてきた。そこで、代わりにPhotoRecを使用してファイルを復元することにした。

 PhotoRecは、削除済みとしてマークされたファイル(削除済みファイル)を検索し、そのファイルをディスクにコピーすることで復元を行う。これはつまり、ディスクイメージファイルから復元する場合を除いては、削除済みファイルが置かれているのと同じパーティションを復元先として選択してはならないということだ。もしこれを行うと、削除済みデータが完全に上書きされてしまう可能性がある。

 もう1つ重要なことは、PhotoRecはかなり多くのファイルを復元する可能性があるということだ。そのため、ファイルの復元先のパーティションには、少なくとも復元対象のファイルを検索するパーティションと同じ程度の空き領域を確保しておくことをお勧めする。

 実行できる復元方法には次のようなものがある。

  1. 別のハードディスクにファイルを復元する
  2. ネットワーク接続されたストレージドライブにファイルを復元する
  3. 同じハードディスク上の別のパーティションにファイルを復元する。
  4. ddrescueなどのツールを使用してハードディスクのイメージを作成し、パーティションを1つだけ使用してファイルを復元する

 わたしの場合はパーティションを完全に消してしまっていたので、3番目の方法は使用できなかった。2番目の方法には、ネットワーク速度と待ち時間の問題が関係してくる。4番目の方法は、インシデント対応でハードディスクのイメージを証拠として使用する場合に検討すべき手法である。

 わたしは1番目のオプションを選び、1つのコンピュータに2つのハードディスクを取り付けた。さらに、ファイルの復元に使用するハードディスクを2つの大きなパーティションに分けた。1つはOS(CentOS 4)を格納するためのパーティションで、もう1つは復元したファイルを格納するためのパーティションである。このようなパーティション構成にするのは、PhotoRecが使用可能な記憶領域以上のファイルを書き込んでシステムを停止させるのを防ぐための予防措置である。このほかに、TestDiskと PhotoRecを含んだKnoppixなどのライブCDからOSを実行するという手もある。

 PhotoRecとTestDiskは1つのアーカイブファイルとしてダウンロードできる。ファイル「photorec_static」と「testdisk_static」は実行可能ファイルであり、どちらもコマンドラインから実行できる。

 このとき、復元先のパーティションだけをマウントすることが重要だ(わたしの場合は/var/recoveryにマウントした)。削除済みファイルが含まれているハードディスクをマウントしてはならない。パーティションをマウントしていなければ、その中のデータが上書きされる心配はない。

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