米Yahoo!、新たなサービス発掘で初の「Hack Day」開催

米Yahoo!は9月末、同社初のイベント「Hack Day」を開催する。このイベントでは、開発者が24時間かけてYahoo!のAPIをベースとしたアプリケーション開発を行える環境を提供する。

» 2006年09月19日 12時33分 公開
[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 米Yahoo!は9月29〜30日、カリフォルニア州サニーベールに位置する同社のキャンパスを500人の開発者に開放し、無料の開発者向けワークショップを終日にわたって開催した後、24時間ぶっ通しの「徹夜でハック」フェスティバルを行う。このフェスティバルでは野外パーティーも予定されている。

 Yahoo!はHack Dayイベントで、自社の製品、プラットフォーム、APIを開発者に開放し、Yahoo!のユーザーインタフェースライブラリ、Maps、Search、Local、Flickr、Del.icio.usなどの技術を利用したアプリケーション開発を可能にする。

 Hack DayはこれまでYahoo!社内で開催されてきたが、これらのイベントによる成果の一部はYahoo!の製品で採用された。

 しかし、Yahoo!によると、今回外部に向けて初公開となるHack Dayは、Yahoo!プラットフォームを利用することを望む開発者の便宜を図るのが目的であり、彼らが同社のインフラを利用したインターネットアプリケーションの開発にすぐに取り掛かれるよう配慮されたものだという。

 このイベントは、関心のあるすべての開発者に公開されるが、参加者は事前に登録する必要がある。Hack Dayに関する詳細と参加受け付けはこちらから(関連リンク)

 Yahoo! Developer Networkに掲載されたFAQページには、次のように記されている。「Yahoo Hack Dayにおいては、“ハック”とはクールなものを披露するためのものであり、24時間のイベントを意味する。これはYahoo!主催のHack Dayであるため、Yahoo!の各種プラットフォームまたAPIのいずれかをベースとして開発を行う必要がある。もちろん、ほかのプラットフォームやフレームワークを当社のものと組み合わせることは構わない。例えば、Salesforce.comをYahoo!マップとマッシュアップするといった具合だ」。

 「Yahoo!では、ワイヤレスアクセスや電力に加え、宿泊やキャンプのための物理的スペース、娯楽設備、休憩室などを提供する。また、Yahoo!の技術者が目立つようにうろつき回るという形で専門知識を提供する。ただしハードウェアは提供しない」(同FAQページ)

 Yahoo!では、最も革新的なアプリケーションに対して賞金を提供することはないが、Yahoo! Music Unlimitedの無料会員権を提供するなどの形で表彰する可能性があるとしている。

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