ローマ法王標的のサイト改ざんが増加

9月12日のローマ法王による「イスラム批判」発言以降、法王を標的としたサイト改ざんが急増しているという。

» 2006年09月29日 07時12分 公開
[ITmedia]

 Webサイトの改ざん情報を収集、提供しているZone-hは9月28日、ローマ法王の発言への反発を理由に改ざんされたと見られるWebサイトのリストを公開した。9月12日の発言以降27日までに、宗教上/政治上の理由から改ざんされたと見られるサイトとして、既に4939件がリストアップされている。リストには今後も情報が追加される予定。

 問題となった発言は、ローマ法王ベネディクト16世が、母国ドイツの大学での講義のなかで行ったもの。イスラム教徒とその預言者ムハマンドなどを侮辱したとして、イスラム社会で大きな反発を招いている。

 改ざんされたサイトには、法王を脅す内容のものも多い。イタリアのWebサイトでは、法王を銃撃対象のように見せた画像を使った改ざんが多数見られるという。また、武装組織PKK(クルド人労働者党)をかたり、法王にトルコ訪問を行わないよう警告するメッセージを載せたサイト改ざんもあるという。

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