顔と指、2つのバイオメトリクス認証で安定した本人確認を――三菱電機

三菱電機は10月2日より、顔認証と指透過認証を組み合わせ、より強固かつ安定した本人確認を行う「三菱 顔・指認証装置」の販売を開始する。

» 2006年09月29日 16時21分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は10月2日より、顔認証と指透過認証を組み合わせ、より強固かつ安定した本人確認を行う入退室管理システム「三菱 顔・指認証装置」の販売を開始する。

 人の持つ特徴をそのまま認証に用いるバイオメトリクス認証では、IDとパスワードの組み合わせに比べ、より強固な認証が可能になる。三菱 顔・指認証装置は名称の通り、2種類のバイオメトリクス認証技術を組み合わせることで、高い認証精度を実現しつつ、安定した認証を行えるようにしたものだ。

 具体的には、三菱電機が独自に開発した画像処理アルゴリズム「ベストショット顔画像記録技術」を活用した顔認証と、指組織内部の指紋情報を光学的に非接触で検出する指透過認証の2つを組み合わせて利用する。セキュリティレベルや用途に応じて、どちらか単独、あるいは両方での認証が可能だ。

 例えば、顔認証の照合レベルを厳しくして拒否された人のみ指透過認証を行うといった柔軟な運用が可能だ。また怪我などで単独で認証が困難な場合にも、2つの手段を復号することで安定した認証が行えるという。

 三菱 顔・指認証装置は、入退室の人物画像を記録する監視カメラとしても利用でき、「三菱入退室管理システム MELSAFETY-P」「三菱統合ビルセキュリティシステムMELSAFETY-G」の端末として活用することも可能だ。価格は85万円から。

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