Vistaへのアップグレードはだいぶ先――米国ITプロの調査結果

企業においてVistaへの評価は冷ややかだ。63%が、アップグレードをかなり先のものと答えている。その理由はいかに?

» 2007年01月11日 17時17分 公開
[Deborah Rothberg,eWEEK]
eWEEK

 Windows Vistaは今年最も注目される技術リリースになるかもしれない。しかし、企業市場で普及するのはだいぶ先のことになりそうだ――ニューヨークに本社を置くITキャリアサイトのDiceが1月10日に公表したIT求人市場の現状に関する月次報告書は、このような予測を示している。

 「あなたの会社がVistaにアップグレードするのはいつごろか」との質問に対し、調査に回答したITプロフェッショナルの63%が「かなり先になる見込み」と答えた。Vistaの実績を見極めてからでないと安心してアップグレードできないというのが、その理由だ。

 「通常より早くアップグレードする予定はない」あるいは「Vistaのためだけにアップグレードサイクルを早めるつもりはない」と答えたのは、回答者の23%だった。

 OSをVistaにアップグレードするための具体的な計画を策定した企業はわずか13%だった。比較的早い時期(12カ月以内)に計画を立てるとしたのは8%で、ほかのプロジェクトを後回しにして早急に計画を立てると答えたのは5%だった。

 同報告書は各大都市地域のIT求人市場の状況を総括し、過去12カ月で求人数が最も増加したのがヒューストン地域で、2006年1月以降、求人数が47%増えたと述べている。

 セントルイスでは同時期に求人数が40%増加し、シカゴでは過去1年間で23%の増加、ボストンも23%増となっている。

 同報告書によると、JavaScriptのスキルに対する需要は2006年に57%上昇し、C/C++は44%増、Linuxは41%増だった。

 IT分野の求人件数が最も多かったのはニューヨークとニュージャージーで、それに続いてワシントンD.C.、シリコンバレーとなっている。

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