トロイの木馬の20%は銀行情報がターゲット

Panda Softwareが2006年に検出したトロイの木馬のうち、20%は銀行口座番号、パスワードなどを盗み出すものだった。

» 2007年01月23日 11時46分 公開
[ITmedia]

 2006年に検出されたトロイの木馬のうち20%は銀行情報の盗難を狙ったものだったと、セキュリティ企業のPanda Softwareが発表した。

 同社がネットで無料提供しているマルウェア対策ツール「Panda ActiveScan」で2006年中に検出されたトロイの木馬を調べたところ、銀行情報を盗むトロイの木馬が20%を占めていた。

 この種のトロイの木馬は銀行サイトへのアクセスに介入し、口座番号、クレジットカード番号、暗証番号、パスワードなどを盗み出す。2006年に猛威を振るった「Banker.CJA」はその代表的な亜種で、ユーザーが正規の銀行サイトにアクセスできなくしてしまい、偽のサイトを表示して情報を盗み出す。「Banker.DJH」も銀行サイトへのアクセスを操作して、電子メールアカウントからも情報を盗むことができるという。

 インターネットバンキングサービスを提供している銀行で、ユーザーがこの種のトロイの木馬の影響を受けていないところは現時点で皆無かもしれないとPanda Softwareは解説する。

 こうしたマルウェアは特定のオンラインサービスをターゲットとして新しい亜種が次々と開発されるため、従来型のウイルス対策製品では検出されにくいと同社は指摘している。

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