マイクロソフトの新しいOSは、ここ10年で最も待ち望まれたリリースかもしれないが、互換性やバグ、セキュリティへの懸念が多くのITプロフェッショナルを躊躇させているという。
マサチューセッツ州ケンブリッジに本拠を置くデスクトップセキュリティソリューションのBit9が1月23日に発表した調査結果によると、マイクロソフトの新しいOSは、ここ10年で最も待ち望まれたリリースかもしれないが、互換性やバグ、セキュリティへの懸念が多くのITプロフェッショナルを躊躇させているという。
それによると、2007年中にVistaにアップグレードするだろうと答えたITプロフェッショナルは68%だが、ほとんどは迅速に移行する計画を立案していない。68%のうち、10%が6カ月以内でアップグレードを展開する計画であるのに対して、58%は6カ月から1年は様子を見たいと答えている。
原因としては、38%が挙げるソフトウェアの互換性に対する懸念がある。ハードウェア互換性への懸念(17%)やバグが修正されるのを待ちたい(7%)、セキュリティへの懸念(6%)といった回答がこれに続く。
セキュリティについては、概ね評価されている。95%がセキュリティは改善されたと指摘し、44%が「最新かつ優れた技術を活用したい」とし、29%はコンプライアンス強化がアップグレードの主たる目的の1つになっていると答える。
改善されたセキュリティがプラスに評価される一方、それはまた、ITプロフェッショナルの懸案事項ともなっている。コンピューティング環境を守るべくVistaに導入されたユーザーやソフトウェアの能力を制限する機能、User Access Controlを彼らが実装するかどうかは未定なままだ。81%は使うかどうかを決めていないと答えている。使いたいとしているのは14%に過ぎず、4%は使わないとしている。
User Access Controlの機能を実装すると答えたITプロフェッショナルのうち、70%近くは管理権限がITに委譲されている。ソフトウェア開発者が35%、ITエグゼクティブが34%で続く。
Microsoftのクライアントセキュリティに対して「十分に」満足していると感じている回答者は7%に過ぎなかった。42%はオルタナティブを望みつつも、Microsoft製品を評価するという。17%は、セキュリティについて何から何までMicrosoftに依存するのは安心できないと答えている。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.