2007年のセキュリティソフト市場は91億ドル規模に――Gartner

» 2007年02月05日 08時00分 公開
[ITmedia]

 2007年の世界セキュリティソフト販売額は前年比10.7%増の91億ドルとなる見通しだ。調査会社Gartnerが2月1日、予想統計を発表した。

 中でもウイルス対策ソフト市場は拡大が続き、2007年の販売額は49億ドルとなってセキュリティソフト市場全体の53.8%を占める見通し。リスクの様相が変化していることを受け、ウイルス対策技術はシグニチャ依存型から予防的側面を強めたものへとシフトする傾向が見られる。

 企業向けウイルス対策市場では全ベンダーが、スパイウェア対策、ファイアウォール、侵入検知システム(IPS)ソフト、ポリシー執行(ネットワークアクセス制御)を統合した製品のロードマップに取り組んでいる。

 しかし管理コストが高く付くことや正規のメールまでフィルタに引っかかってしまうなどの問題が障壁となり、こうした統合型クライアントのライセンスを全デスクトップPC向けに購入する企業は、向こう1年半で15%以下にとどまるとGartnerは予想。その後徐々に上向きになり、2009年末までには導入企業が35%に増えると予想している。

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