トロイの木馬をチャットで拡散、男が罪認める

米国で逮捕された容疑者は、パスワードを盗み出すトロイの木馬を作成し、ゲームユーザーに人気のIRCチャットで拡散させた罪を認めている。

» 2007年02月23日 10時03分 公開
[ITmedia]

 米ワシントン州で逮捕された男が、パスワードを盗み出すトロイの木馬を作成・配布した罪を認めた。

 セキュリティ企業のSophosによると、リチャード・C・オナー容疑者(31)は、オンラインロールプレイゲームのユーザーに人気のIRCチャットルーム、DarkMystを使ってマルウェアを拡散させた罪を認めている。

 オナー容疑者はDarkMystのユーザー宛てに、ネットで映画が見られるリンクと称してメッセージを投稿。ユーザーがこのリンクをクリックするとトロイの木馬に感染する仕掛けになっていた。同容疑者は感染PCから銀行口座情報などを盗んでなりすましの犯行に及んだとされる。

 ユーザーからの通報を受けて捜査に当たっていた米連邦捜査局(FBI)は、米ワシントン州の自宅でオナー被告を逮捕した。判決は5月に言い渡される予定で、量刑は最大で禁固5年、罰金25万ドル。

 Sophosでは、トロイの木馬を使ってインターネットユーザーの情報と金を盗む犯行が増えており、ユーザーはこの手の攻撃に対して守りを固める必要があると解説している。

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