「マルウェア作者もウイルス対策ソフトを使った方がいい」とMcAfee。
セキュリティソフトメーカーのMcAfeeは2月26日のブログで、マルウェアが別のマルウェアに感染しているのを見つけたと報告した。
ブログによると、「PWS-Banker.dldr」のような一般的なマルウェアがダウンロードしてくるファイルについて調べていたところ、寄生的ウイルスの「Gael.worm.a」が見つかった。
PWS-Bankerは、銀行のパスワードを盗むマルウェアなどをダウンロードしてくるのが普通だが、ウイルスをダウンロードすることはあまりないという。そこでさらに詳しく調べてみたところ、「PWS-Banker.gen.q」という別のファイルが検出された。
これは、作者が作成・配布したマルウェア自体が別のマルウェアに感染していたか、これをサイトに仕掛ける前に作者が感染していたことを示すものだとMcAfeeは解説。マルウェア作者にもウイルス対策ソフトの利用を推奨したいと皮肉っている。
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