優れたソフトウェアであっても、宣伝しないことには利用者がなかなか増えませんし、利用者が増えないと、オープンソースの利点もなかなか生かせません。今回は、プロジェクトのWebページを作成してみます。
ソフトウェアを作成したら、(たとえそれが未完成であっても)Webページを作るのはとても大事なことです。ソフトウェアでもなんでも、宣伝しないことには利用者がなかなか増えませんし、利用者が増えないと、オープンソースの利点もなかなか生かせません。sf.jpのプロジェクトページにソフトのアーカイブが置かれていても、そのソフトウェアについて知らない人は、わざわざダウンロードして使おうとは思わないでしょう。
さて、Webページを公開するためには、そのためのサーバが必要です。インターネット上には、無料で利用できるWebスペースが多く存在しますし、たいていのISPはユーザーがWebページを公開できるようにしています。あるいは、自宅などでサーバを立てて、そこで公開するという手もあるでしょう。
しかし、無料のサービスやプロバイダーのサービスでは、CGIが自由に置けなかったり、ディスク容量が制限されていたりして、不自由な思いをすることも少なくありません。自宅などでサーバを立てる場合は、それを準備・メンテナンスするのが面倒ですし、電気代も馬鹿になりません。
sf.jpでは、ホスティングしているプロジェクトが自由にWebページを作成・公開できるよう、プロジェクト用のWebサーバを用意しています。sf.jpではCGIを自由に設置できますし、厳しい容量制限もありません。サーバはsf.jpの管理チームがメンテナンスしていますので、面倒もありません。
プロジェクトのWebページのURLは、「http://プロジェクトUNIX名.sourceforge.jp/」になります。plumプロジェクトの場合ですと「http://plum.sourceforge.jp/」となります。
とりあえず、Webページのコンテンツを用意しましょう。プロジェクトのWebページには、「ソフトウェアの概要」「どんな言語で書かれているか」「利用するとどんなメリットがあるか」「スクリーンショットなどの使用時の画面」、そして最新版のダウンロードリンクなどが盛り込まれているとよいでしょう。例えば、plumでは左図アイコンのようなページを作成しました。
作成したWebページは、sf.jpのCVSやSubversionで管理しましょう。ソースコード管理システムはプログラムのソースコードだけでなく、Webページの管理にも力を発揮します。ここではCVSを使っているものとして話を進めます。
まず、Webページ用のリポジトリをCVSに追加します。リポジトリ名は、URLのホスト名を利用するといいでしょう。例えば、plumのWebページなら、「plum.sourceforge.jp」になります。こうすると、リポジトリを見ただけでWebページのソースであることが分かりますし、どのサイトのものかも分かります。このリポジトリの中に、htdocsとcgi-binというディレクトリを作成して、CGIと一緒にCVSに入れるという手もあります。
Webページのディレクトリに入って、以下のコマンドを入力します(ユーザー名やプロジェクト名、ホスト名は適宜読み替えてください)。
% export CVS_RSH=ssh
% cvs -d :ext:tach@cvs.sourceforge.jp:/cvsroot/plum import -m 'Initial import to cvs' plum.sourceforge.jp tach start
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