コラム
» 2008年01月19日 04時30分 UPDATE

会社の上手な辞め方、教えます (1/2)

プロの世界のお約束として、退職する際にも、良い辞め方と悪い辞め方というものがある。

[Deb Perelman,eWEEK]
eWEEK

 新年の抱負を胸に、未踏のキャリアに挑戦しようと人々が希望に燃え、職探しを始める1月は、一年の中でも転職活動が最も盛んになる時期だ。彼らの活動が実を結んだ場合は、年が明けてから数カ月の間に大量の離職者が出ることになる。

 現在の仕事への不満から転職を考えたケースが大半を占める彼らにとって、退職の日は何より喜ばしい一日だろう。パテーションの間を走り回り、「ようやく辞められる! きゃっほ〜!!」と叫び出す誘惑にかられる人も、少なからずいるはずだ。

 だが、いくらそうすることで一時的に気が晴れるからといって、仕事も上司も気に入らず、新しい職場に移るのが待ちきれないからといって、クビからうまく逃げおおせられたからといって、オフィスで大喜びするなど愚の骨頂だと、転職関係の専門家は警告する。

 以前の同僚に信用照会を頼む可能性が出てくるかもしれないし、狭い業界であるだけに、その元同僚と再び席を並べることも考えられるのだ。

 冒頭で指摘した通り、仕事上のあらゆる事柄と同様に、退職の方法にも良い悪いがある。もっとも、不適切な辞め方をすれば悪目立ちするのは当たり前なのに、そうした愚行は今も繰り返されている。

 ともすれば判断を誤りがちな、これまで築いた関係をぶち壊しかねない悪い辞め方と、有終の美と換言できるよい辞め方について、キャリアアドバイザーや採用および転職専門家に意見を聞いてみよう。

自分の選択が本当に正しいのか確認する

 毎年多くの会社員が夢の仕事を求めて退社し、新しい雇用先を見つけたものの、結局は期待を裏切られ、元の職場に復帰することを切望するという。リクルーターはこうした人々を、「ブーメラン社員」と呼んでいる。

 そんな二つ名で呼ばれたくないなら、辞職する前に、自分の選択を何度も徹底的に検討する必要がある。

 とはいえ、それでも間違った選択をしてしまい、前の会社に出戻る可能性を考えれば、穏便に退職することが一番の得策であると分かるだろう。

退職理由を整理しておく

 仕事が嫌いだとか、不当な扱いを受けているだとか、一人前の企業にあるまじき稚拙なITシステムしか使えないだとか、転職先では今より短い勤務時間で2倍の給料を稼げるだとか、退職の本当の理由が何であれ――「本当の理由」が存在するなら――、じきに元同僚となる社員たちに真実をどこまで明かすべきかを熟慮しておかねばならない。

 Hudson IT & Telecommunicationsの取締役副社長を務めるティム・ボッセ氏は、「会社を辞める本当の理由のうち、人に話しても良い理由を選別しておくことが肝心だ」と、eWEEKに語った。

 「退職が公になれば、直属の部下や上司はその理由を知りたがるだろう。Microsoftの新社長に就任するなら、そう言ってやればよい。だが、会社であまり楽しい経験をしてこなかったとしても、ネガティブな感情に身を任せてはいけない。すべてを暴露してしまわないよう、心構えをしておくことだ」(ボッセ氏)

一筆をしたためる

 「御社に10年もお世話になり、たいへん残念ではありますが、このたびB社へ転職します。皆様とのお別れが名残惜しいです。どうもありがとうございました」などという手紙を書けと言っているのではない。

 恒久的な記録として残る、法的に有効な辞表を用意するのだ。基本的な情報以外の退職に関する説明や理由を含める必要はない。

 キャリアアドバイザーで、「Don't Blow It: The Right Words for the Right Job」という著作もあるデボラ・ブラウン・ボークマン氏は、「辞表に辞める理由は書かなくてよい。退職の日付を明記し、会社を去ればよい」と述べている。

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