IBMがCognos戦略を発表

IBMは「Information on Demand(IOD)」戦略の下、CognosのBI機能を組み込んだ製品を提供する。

» 2008年02月07日 16時15分 公開
[ITmedia]

 米IBMは2月6日、BI(ビジネスインテリジェンス)大手Cognos買収で強化した「Information on Demand(IOD)」事業戦略とロードマップを明らかにした。

 IOD戦略はIBMが2006年に発表したもので、ソフト、ハード、コンサルティングを組み合わせて顧客の情報活用を支援することを目指している。この戦略の下、IBMは同社とCognosの技術を統合したソリューションを提供する。

 その一環としてIBMは、同社のSOA(サービス指向アーキテクチャ)とCognosのBI機能、パフォーマンス管理機能を合わせた10の特定業界向け新ソリューションを提供する。銀行、小売り、医療、政府機関、生命科学、製造などの業界向けに、「IBM Retail Integration Framework」のアップデート版や、「Financial Risk Insight for Banking Solution」「Risk-Adjusted Profitability for Banking Solution」などを提供する。

 例えば小売業者向けのRetail Integration Frameworkは、Cognosの機能を統合することで、スコアカードやリポート、分析、プランニングなどのツールを加えた。それにより、店舗の運営や計画、管理、また新店舗の開発など資金を要するプロジェクトの評価を最適化する直観的なアプローチを提供するという。

 Cognosソフトを統合した新製品も発表した。IBM InfoSphere Warehouse向けCognos 8 BI "starter pack"、Cognos 8 BIを統合したIBM Information ServerやIBM Dashboard Accelerator "starter kit"などを提供する。

 またIBMのサービス部門は、インフラ実装サービスやストレージ最適化・統合サービスなどを含む「IOD Infrastructure Community of Practice」を提供、顧客がIODを実現するためのインフラ計画、設計、導入を支援するとしている。

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