pam-mysqlを使って仮想FTPサーバを構築するLeverage OSS(1/3 ページ)

バックエンドにデータベースを持つ仮想FTPサーバを構築することには多くの利点がある。ここでは、pam-mysqlを使って仮想FTPサーバを構築する方法を紹介する

» 2008年02月25日 17時57分 公開
[Cunpeng-Wang,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine

 バックエンドにデータベースを持つ仮想FTP(File Transfer Protocol)サーバを構築することには多くの利点がある。例えばデータベースの利用により大量のユーザー情報を1カ所にまとめて保存できるので管理が楽になる。また仮想サーバのユーザーはFTPサーバのリソースのみにアクセスすることが可能でOSのリソースにはアクセスできないため、従来のUNIX OSのユーザー認証方法よりもセキュリティを高めることもできる。さらにバックエンドのデータベースを簡単にインストール/設定/管理するための数多くのWebツールを利用することもできる。さらに仮想FTPサーバはFTP自体がサポートしていない「@」を含む幾つかの特殊文字もサポートするので、例えば社員の電子メールアドレスをユーザー認証に使用する場合などに便利だ。

 pam-mysqlは広く利用されているPAM(Pluggable Authentication Modules)モジュールで、MySQLデータベースを使ってユーザー認証を行うことができる。vsftpdにはMySQLサポートが組み込まれていないのでpam-mysqlを利用する必要がある。

 以下では、pam-mysqlを使って仮想FTPサーバを構築する方法を紹介する(今回は例としてpam- mysql-0.5-1.i586.rpmを使用した)。必要なのは、Linuxディストリビューション、Webサーバ、FTPサーバ、MySQLクライアント/サーバ、PHP、php-mysql(PHPにMySQLのサポートを追加する)だ。

 今回、LinuxディストリビューションにはRed HatクローンのCentOS 4を使用した。そのほかにはApache 2.0MySQL 4.1PHP 4.3.9php-mysql 4.3.9vsftpd 2.0の各プログラムを、MySQLの管理プログラムにはMySQL-Admin(mysql-admin_3_4_0_full.zip)を使用した。MySQL-Adminは操作が簡単である上、データ/テーブル構造/テーブルの編集機能やコンテンツのインポート/エクスポートを行うことができる機能など、幅広い機能を提供している。

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