ゴールデンウィークのセキュリティチェック――ご家庭編お出かけ前には気を引き締めて(1/2 ページ)

ゴールデンウィークも後半戦。有給などと組み合わせ、旅行に出られる方も多いのではないだろうか。しかしオフィスと同様に、長期間自宅を空ける際にも気を付けるべきセキュリティリスクが存在するのだ。

» 2008年05月02日 08時00分 公開
[岡田靖,ITmedia]

セキュリティチェックは、オフィスだけでは不完全

 旅行などで、長期間家を空けるような場合は、連休でオフィスを離れるのと同じようなリスクが考えられる。PCを持ち歩くのでなければ、自宅のPCも一般社員編で紹介したようにセキュリティチェックやバックアップなどを行い、シャットダウンしておくことが望ましい。また、特別な理由がない限りはルータなどネットワーク機器も電源を落としておくとよい。

 自宅でサーバを運用しているとか、ペットのためにWebカメラを使いたい、HDDレコーダーをインターネット経由でリモート操作したい、といった理由があるなら電源を落とせないが、そうでなければ一手間かけて電源を落とし、ネットワークを遮断しておこう。そうすれば物理的な盗難などがない限りセキュリティは万全だし、もちろん節電にもなる。さらにコンセントを抜いておけばトラッキング火災などの心配も減らせる。

 特に、無線LANのアクセスポイントなどはネットワークの入口を自宅の外にまで開放しているようなものだ。最近では無線LANのセキュリティも進んできたが、依然としてイーサネットなどよりもリスクの高いネットワーク環境であることに変わりはない。外出する際に戸締まりをするのと同様に、旅行中は使われないはずの無線LANアクセスポイントもまた電源を切っておくことが望ましい。

 それから、無線LANアクセスポイントのSSIDにも注意が必要だ。ほとんどの製品ではSSIDステルス設定も可能となっているが、この設定は「SSIDを周囲に公開しない」というだけの内容。もし当てずっぽうや偶然にでも同じSSIDへアクセスしようとする端末が近くにあれば、セキュリティの第1段階が突破されてしまうことになる。機器のデフォルト設定のままにしているようなら、リスクはさらに高まる。連休前後のタイミングを利用して、SSIDの設定を変更しておこう。

 なお、海外に旅行するのであれば、現地でのインターネット接続も気をつけた方が良い。渡航先の地域にもよるが、ウイルスや不正攻撃などのセキュリティリスクが高いことも少なくない。治安について言われるのと同じく、インターネットに関しても日本国内と同じような感覚でいてはいけないのだ。事前に入手できるなら、セキュリティに関する情報を入手しておき、その上で必要と思われる対策を講じておこう。

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