Gartnerは2009年の最も重要な10の戦略的技術を選んだが、eWEEKのエリック・ランドクイストも、モバイルコンピューティングからグリーンITまで独自のトップ10リストを作成した。
今週、フロリダ州オーランドで年次「Gartner Symposium/ITxpo」カンファレンスが開催された。わたしは何年かぶりに、このイベントに参加しなかった。わたしがいないDueling Pianosバーでラストオーダーをするのは誰だろうか。
今回のイベントに参加しなかったことで、その報道をじっくり読む機会が得られたのはうれしいかぎりだ(eWEEKのスコット・ファーガソンが最も良い記事を書いているのは、いうまでもない)。
経済に関していえば、来年のIT支出について語るのに、今ほどタイミングの悪い時期はなさそうだが、Gartnerのアナリストたちは、今年のイベントを白けさせない程度の警告にとどめることにしたようだ(彼らは2.9%の支出増加を予想している)。
わたしが特に関心を持ったのは、Gartnerが選んだ2009年の最も重要な10の戦略的技術だ。同社がトップ10に選んだのは、仮想化、クラウドコンピューティング、サーバ、Web指向アーキテクチャ、エンタープライズマッシュアップ、専用システム、ソーシャルソフトウェア/ソーシャルネットワーク、ユニファイドコミュニケーション、ビジネスインテリジェンス、グリーンITである。
妥当なリストであり、わたしが記事で取り上げた話題も数多く含まれており、この選択に依存はない。しかし、わたしはふと考えた。Gartnerのアナリストたちが見過ごした10の重要技術は何だろうか、と。
以下にわたしのトップ10リストを示そう。読者はどう思うだろうか。
1. モバイルコンピューティング
この分野では携帯端末からサービスに至るまで、非常に活発な動きが見られ、2009年に企業市場の注目を集めないはずがない。これはGartnerの重大な見落としだ。
2. シンクライアント
ゼイリブ!(やつらは生きている)。シンクライアントは非常に合理的な方式であるにもかかわらず、エンタープライズコンピューティングの中で忘れ去られた存在になっていた。安価で電力効率に優れ、セキュアなシンクライアント――来年こそ飛躍の年だ。
3. チューンアップ
2009年はIT予算緊縮の年になるだろう。企業は新規購入を手控え、オーバーホールやチューンアップでシステムを拡張しようと考えるだろう。
4. データセンターのデザイン
企業がデータセンターに実際にどれだけのコストが掛かっているのかを理解したら、新しいデータセンターデザインのトレンドに便乗しようとするだろう。古いデータセンターを閉鎖し、コンテナ型のデータセンターを配備する企業もあるかもしれない。
5. エンタープライズサンドボックス
誰もが(わたしも含めて)エンタープライズマッシュアップを話題にしている。しかしこういったアプリケーション間の境界部分は、ハッカーたちに最も狙われやすいのだ。アプリケーションの中にはマッシュアップに適していないのもある。
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