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» 2008年12月17日 20時17分 UPDATE

初心者でも、達人でも:「クレジット番号や銀行口座を尋ねるケースが増加」――オンライン詐欺に対する利用者意識

インターネットなどを通じた犯罪がますます巧妙になり、不安を感じながら使い続けるユーザーが増加していると、シマンテックなどが実施した調査で明らかになった。

[國谷武史,ITmedia]

 シマンテックは12月17日、オンライン詐欺に対するユーザーの意識調査の結果を発表した。フィッシング詐欺に関連して、「クレジット番号や銀行口座を聞き出す内容が増えた」という感じる利用者が増加した。

 同調査は毎年実施し、今年で5回目となる。調査および分析はヤフーバリューインサイトが担当し、インターネット経由で15〜60歳代までの男女1000人に実施した。

 フィッシング詐欺に対する質問では、個人情報の収集を目的にしたとみられる電子メールを「受信した」という利用者が前回から6.1ポイント低下して12.3%だった。「受信なし」との回答は9.4ポイント増加して72.6%だった。しかし、インターネットスキル別では初心者(377人)の21.5%が「分からない」と回答したほか、上級者(276人)の12.1%が増加もしくは同数程度と回答した。

sym02.jpg 個人情報詐欺に対する意識

 収集される個人情報の内容は、上位から順に「氏名」「住所」「年齢/性別」「電話番号」「生年月日」となり、いずれも半数以上を占めたが前回調査に比べて割合は低下した。一方で「クレジットカード番号」(33.3%)と「銀行口座番号や暗証番号」(26.0%)は、それぞれ1.2ポイント、8.6ポイント上昇した。

 詐欺目的のWebサイトへのアクセス経路は、「他サイトからの移動」(62.5%)「メール内リンク」(41.8%)が多く、アクセスした先のサイトは「ワンクリック詐欺」(53.2%が)と「投資勧誘/マルチ商法」(25.6%)、「フィッシング詐欺」(13.8%)が多数を占めた。

 利用者の3.9%は「被害に遭った」と回答し、「遭った可能性がある」の22.6%と合わせると4人に1人がオンライン詐欺の被害に巻き込まれた可能性があると感じていることが分かった。また、利用者の38.9%は「個人情報がどこから漏れたか分からない」と回答し、前回調査に比べて6.0ポイント上昇している。

sym03.jpg オンラインサービスに対する利用者の防衛手段

 アクセスする先の安全性の判断基準については、利用者の40.0%が「セキュリティソフトウェアの警告」と回答し、以下、「SSLのマーク」(32.1%)、「記載内容」(32.1%)、「URL」(27.5%)、「プライバシーマークなど」(17.8%)だった。セキュリティ対策の理解度では「理解している」が前回調査より9.6ポイント減の24.3%となった。対策の自信度では「あまり自信がない」(47.5%)と「自信がない」(19.2%)が過半数を占め、自信がないとの回答は前回調査より9.4ポイント上昇した。

 このほか、インターネット利用時で最も怖いと感じる脅威のトップは「ウイルス」の35.8%で、以下、「フィッシング」(9.1%)、「不正アクセス」(8.0%)、「スパイウェア」(6.6%)、「架空請求/不当請求」(6.5%)、「ワンクリック詐欺」(6.2%)、「ファイル共有ソフトウェアによる情報漏えい」(5.2%)などだった。

sym01.jpg オンライン不正行為の認知率

 脅威の内容別では、「銀行預金の引き出しやクレジットカードの不正使用」に不安を感じる利用者が88.4%で、「入力した個人情報やログイン情報が盗まれる」(87.2%)、「PC内のデータの破壊やアクセス不能」(86.1%)、「自分のPCがスパム配信に悪用されること」(80.4%)が続いた。

 オンラインサービスの利用状況では、決済手段にクレジットカードを利用する利用者が70.7%で最多を占め、「コンビニエンスストアでの支払い」(45.9%)、「オンラインバンキングでの振り込み」(42.0%)、「代金引き替え」(37.1%)などとなった。いずれの方法も前回調査に比べて減少したが、相対的にクレジットカードが占める割合が増加したという。

 オンラインサービスでのセキュリティ対策として、シマンテックでは高機能のセキュリティ対策ソフトウェアの導入、疑わしいメールやファイルを開封しない、強固なパスワードを用いるといった5項目を紹介。Norton製品担当シニアマネジャーの風間彩氏は、「製品レベルでは利用者を包括的に保護する技術を導入しているが、セキュリティの脅威に対する利用者の意識を高めるためにキャンペーンなどを通じて啓発を推進していきたい」と話した。

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