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» 2011年11月14日 10時00分 UPDATE

国内外シームレスなクラウドの提供で企業のグローバル展開を支える

国内市場の成熟や円高を背景に、多くの日本企業がグローバル展開を加速している。しかし、グローバル化を本当の意味で成功させるには、さまざまなメディアのオピニオンリーダーが指摘するように、さまざまな課題があることも事実だ。それでは、こうした企業の課題を前に、ITベンダー側はどのような対応を行っていくのだろうか。グローバルICTパートナーを掲げるNTTコミュニケーションズの有馬氏に、同社が実践する具体的な取り組みや強みについて話を聞いた。

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クラウドをいかにビジネスに活用するか

 多くの日本企業が、グローバル展開のテンポを速めている。海外での売り上げ拡大を図るとともに、既存ビジネスの体質を改善してコスト削減を目指す。国内市場の成熟や円高リスクを背景に、こうした企業戦略はさらに加速していくことになるだろう。

 このような大きな変化は、情報システム部門に新しい課題を突きつけることになる。というのも、ICTを“安定的に導入・運用する”ということ以上に、“いかに使いこなすか”が企業の競争力に大きく影響するからだ。東日本大震災でも、ICTの重要性が印象づけられた。特に、データ保全やビジネス継続計画(BCP)の観点で、さらに注目度を集めたのがクラウドである。例えば、DaaS(Desktop as a Service)を活用していた企業は、被害を受けた端末を交換するだけで、すぐに業務を再開することができた。このことからも、ICTの特性をうまく活用していた企業とそうでない企業に大きな差が出てくるのが理解できるだろう。ICTの進化をテコに、ビジネス価値をいかに創出するか。これが情報システム部門に強く求められるようになるはずだ。

“面”の拡大と“深さ”の2軸で多様な施策を展開

 こうした企業側の課題を受けて、ベンダー側はどのような対応を行っていくのだろうか。特に企業のグローバル化やクラウド化の動きをうけて、企業に対する積極的な施策を展開しているのが、NTTコミュニケーションズである。

 これについて、同社 社長の有馬彰氏は、次のように説明する。

 「現在、お客様のフィールドは、全世界に広がってきており、そこで求められるニーズも多種多様です。こうした中で、ICTをサポートするためには、国や地域を問わないワンストップのサービス体制が求められます。そこで、当社では真のGlobal ICT Partnerとなるべく『ビジョン2015』という大きな方向性を掲げ、その上で全社的な組織改編を今年8月に実施。さらに、サービス拡充の方針として『グローバルクラウドビジョン』を策定しました」

 現在、グローバルクラウドビジョンのもと、同社では“面”の拡大と“深さ”の2軸で、さまざまな施策を展開しているという。

 「国内でのサービス基盤強化を継続しつつ、海外での“面”的な広がりを追求。一方 “深さ”という点では、クラウドを中心とした付加価値の高いサービスラインアップを拡充し、データセンター、ネットワーク、サーバー、アプリケーションまでをワンストップ、エンド・ツー・エンドでサポートできる体制を整えています」(有馬氏)

 面の拡大としては、グローバル展開する企業に対して、国内外シームレスにクラウドサービスを提供できる体制を整えている。例えば、クラウド対応のデータネットワークサービス「Arcstar Universal One」の対象エリアを、世界159カ国に拡大したことはその一環だ。Arcstar Universal Oneは同社のクラウド基盤への接続を標準装備した高信頼のネットワークで、スピード経営や事業継続といった課題解決に大きな力を発揮する。いわば、“クラウドを組み込んだネットワーク”である。

 次に、“深さ”、つまりサービスラインアップの拡充を進める理由について、有馬氏は次のように説明する。

 「企業内にはさまざまなシステムがあります。長年使い続けている既存システムもあれば、最近導入したばかりのクラウドもあるかもしれません。『一気にクラウドに移行しましょう』という提案は可能ですが、お客様のICTの現状はそれぞれ異なり、個別事情に即した最適なソリューションを検討する必要があります。その最適化を実現するために、お客様の選択肢となるサービスラインアップを増やし、そのすべてをサポートできることは非常に重要な価値を持ちます」

 同じ文脈でパブリッククラウドとプライベートクラウド、さらにはオンプレミスシステムというすべてを組み合わせることができるハイブリッドクラウドを提供してきたことはNTTコミュニケーションズの強みだ。それぞれの領域で培った技術やノウハウをもとに、顧客のニーズを先取りした価値あるサービスを提供できるからだ。

ネットワーク仮想化が変化への柔軟な対応を実現する

 新しいサービスを実現するための技術開発にも積極的だ。その一例が、ネットワーク仮想化である。

 「現状、データセンター内のサーバーから別のサーバーに、あるいはデータセンターから別のデータセンターへシステムを移行したい場合、ネットワーク機器の設定などにかなりの手間がかかります。これでは、クラウドのメリットを生かしきれません。そこで、当社ではサーバーの仮想化だけではなく、ネットワークの仮想化技術に注力。2012年夏のサービス開始を目指して、データセンター内およびデータセンター間に仮想ネットワークを導入するため、さまざまな検証などを行っているところです」(有馬氏)

 同社はOpenFlowなどの先端技術を活用し、データセンター内のサーバー間、あるいはデータセンター間のリソース移動を、1つのネットワークコントローラーから制御する仕組みを構築しようとしている。このネットワーク仮想化によりデータセンター内のサーバーのスケールアウトだけでなく、データセンター間でのスケールアウトも容易だ。

 例えば、新しいビジネスを展開したいときや大きな災害が発生したときも、オンデマンドでシステムを拡張したりデータを移行することができる。一段とパワーアップするクラウドにより、企業は環境変化への対応力を一層向上させることができるだろう。

 クラウドサービスのメリットを最大化するためには、運用管理の向上も大きなテーマである。そこで、同社はユーザー企業のIT管理者向けカスタマーポータルの拡充を推進。有馬氏は「2012年夏を目指して、お客様がクラウドの稼働状況を把握するとともに、必要に応じてリソース容量の設定などもできるようにしたいと考えています」と語る。

zu1.jpg 図1 データセンター内、データセンター間において、オンデマンドでのシステム拡張・移行を実現。NTTコミュニケーションズのクラウドリソースを柔軟に組み合わせたサービスを提供する

物理ネットワークとデータセンターを持つことの強み

 こうした中、NTTコミュニケーションズの新サービスは、次々に登場している。その1つが、企業向けの「Arcstar ユニファイド・コミュニケーション・サービス」だ。これは、クラウド基盤上でIP電話はもちろん、ボイスメールや電話・ビデオ・ウェブによる会議などさまざまなコミュニケーションを実現するサービス。また、セキュアな環境で出先から社内システムにアクセスできる「リモートオフィスソリューション」も、モバイルワークや在宅ワークを支援するサービスとして注目されている。

 以上のような多様なクラウドサービスを提供する上で、同社の強みは、どこにあるのだろうか。これについて、有馬氏は「国内外を問わず、高品質・高信頼のインフラを土台としたクラウドサービスを提供できること」だと言い切る。

 「クラウドは雲の向こう側にあるだけに、お客様に安心して利用いただくことは非常に重要なポイントです。物理的なインフラはクラウドサービスを支える土台であるため、当社はこの分野への投資を拡充しています。例えば、敷設工事中の『Asia Submarine-cable Express』。これは日本と香港、シンガポールを結ぶ最短遅延ルートとなる海底ケーブルで、2012年6月の運用開始を予定しています」

 同時に、データセンターの拡充も進めている。東京や香港、シンガポールといった重要拠点では、既存データセンターに加え、新しいデータセンターを建設中だという。これらが完成すれば、世界中で126拠点、サーバールーム面積は世界で15.6万平方メートルに及ぶ。

 「サービスのラインアップをそろえるだけでなく、こうした地道な取り組みをしっかりと積み重ねていくことで、高品質・高信頼のクラウドサービスに磨きをかけ、Global ICT Partnerとして、お客様のビジネスを支え続けたいと考えています」と有馬氏は最後に語った。

zu2.jpg 図2 東京、香港、シンガポールなどに新データセンターを建設中。また、アジアの新たな海底ケーブルも敷設中で、完成すれば米国から香港、シンガポールまでの最速ネットワークとなる

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提供:NTTコミュニケーションズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年12月16日

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