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» 2012年06月22日 17時00分 UPDATE

人生はサーフィンのように:なぜ社長はクラブに通うのか (1/2)

悩みごとはほどよい距離感がある人に相談した方が良い?――サーフィンのように楽しみながら人生の波を乗り越える考え方、今回は第三者に話を聞いてもらうメリットとポイントを紹介しましょう。

[竹内義晴(特定非営利活動法人しごとのみらい),ITmedia]

 ある年配の建設会社社長と話したときのことです。会話は仕事の話から、夜のお酒の話に――

「竹内さんはよく飲みに行く方?」

「お酒は好きですよ。社長はよく行かれるのですか?」

「そんなに頻繁に行くわけではないが、クラブにはときどき行くんだよ」

 「社長がクラブに飲みに行く」この言葉に、あなたはどんなイメージを抱かれるでしょうか? きれいな女性に囲まれて、派手に豪遊しているのでは……なんて妄想を抱きますよね。

 そんな私たちの予想とは裏腹に、社長の口から続けて出てきた言葉は意外なものでした。「社長業をしていると会社の中にはなかなか相談相手もいないし、立場上、愚痴も言えない。私がクラブに行くのは、飲みに行きたいからじゃない、ママに話を聞いてほしいからなんだ」

 相談といっても、ママが「ああしなさい、こうしなさい」とアドバイスしてくれるわけではないらしいです。とにかく「うんうん」と話を聞いてくれ、それだけで癒される。「そう、それは大変だったわね」とねぎらってくれると「がんばってよかった」と思えるし、「それで社長はどうしたいの?」と疑問を投げかけてくれると考えるきっかけができて頭の中が整理できる――それはまるで、刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」の、故藤田まことさん演じる安浦刑事と、眞野あずささん演じるクラブのママのようなイメージなのかもしれません。

 この社長に限らず、相談相手がなかなかいないという方は多いのではないでしょうか。立場的な理由もあるかもしれませんし、仕事柄相談できる機会がないという方もいらっしゃるでしょう。その結果、本音を言葉にすることが少なくなり、思いを内に抱えがちになってはいませんか。

 そこで今日は、毎日の仕事の中にほっこり癒しとうるおいを与えてくれる、第三者に話を聞いてもらうメリットとポイントについて、お話したいと思います。

話を聞いてもらうメリット

 第三者に話を聞いてもらうメリットは、ことのほかたくさんあります。

 背負った荷物を下ろせる

 進学、恋愛、仕事、生活など、あなたもこれまで、抱えた悩みを同僚や友達に話すことで気が楽になったり癒されたことがあるでしょう。自分の中に抱えている思いを第三者に話すだけで、背負っていた重い荷物を下ろすことができます。

 考えが整理できる

 私たちは日常、頭の中だけで考えようとしています。しかしその考えは自分の中では整理できているつもりでも、他の人に話そうとするとなかなか言葉にならない、という経験があなたにもあるでしょう。

 意識的に人に話すことで、考えを整理する機会が生まれます。それによって、もともと抱いていた思いとはまったく違う結論に至るというのはよくあることです。

 意外な本心が分かる

 自問自答してきた考えを言葉に出すことによって、頭の中では「○○すべきだ」と思っていたことが、実は自分の本心ではないことに気がついたり、今まで気がついていなかった自分の本心が分かったりすることがあります。

 言葉にし、その言葉が自分の耳から入ってくることによって、考えに客観性が生まれるのでしょうね。相談相手に話しているつもりが、実は、自分自身に話しているのかもしれません。自分の言葉を1番近くで聞いているのは、自分ですから。

 ヒントが見つかる

 考えを第三者に話すと、意見をくれたり、疑問を投げかけてくれたりします。その意見や疑問が自分の思考パターンにないものだった場合、意外なヒントになったり、新しいアイデアを考えるきっかけになったりします。

 例えば「そう、それであなたはどうしたいの?」と問われることによって、「なぜ、それをするのか?」「それをするとどうなれるのか?」「自分の本心は何なのか?」など、今まで考えることのなかったことを考えるきっかけになるでしょう。

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