Windows 8版IE 10でFlashコンテンツが“デフォルトで”表示可能に

次のWindows Updateで、これまで「互換表示リスト」にあるFlash利用サイトしか表示できなかったWindowsストアアプリ版でも、多数のサイト(互換表示リストにあるWebサイト以外)が表示できるようになる。

» 2013年03月12日 10時25分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは3月11日(現地時間)、Windows 8およびWindows RT版のInternet Explorer(IE)10をアップデートし、Flashコンテンツをデフォルトで表示できるようにすると発表した。12日からスタートするWindows Updateで対処するという。

 Windows 8とWindows RTには、デスクトップ版とWindowsストアアプリ版の、2種類のIE 10があり、両方ともWindows 8に統合されたFlash Playerが使われている。Windows 8のデスクトップ版ではAdobeのFlash Playerプラグインが使われていた以前のバージョンのIEと同様にFlashコンテンツをサポートしているが、それ以外のIE 10(Windows 8のWindowsストアアプリ版、Windows RTのデスクトップアプリ版とWindowsストアアプリ版)はプラグインに対応しておらず、これまではFlashやSilverlightなどのプラグインを使っているWebサイトは「互換表示リスト」に載っているWebサイト以外は表示できなかった。

 アップデート後は、Windows 8のデスクトップ版以外でも、「互換表示リスト」に載っているWebサイト以外は表示できるようになる(つまり、従来の逆で、載っていないWebサイトが表示できる)。

 Microsoftはこれまで、数千件のドメインのFlash互換性をテストしており、「テストしたFlashコンテンツを含むWebサイトのほとんどが既にWindows体験の目標レベルになった」としている。

 ie10 Windows 8のデスクトップ版IE以外は互換性リストに載っているWebサイトは表示できない

 今回のアップデートではまた、米Adobe Systemとの協力により、Windowsストアアプリ版Flash Playerのタッチ対応、セキュリティ、バッテリー持続時間などを改善したという。

 Microsoftは、互換性リストに載っているWebサイトの開発者に対し、ガイダンス文書を参照してWebサイトを改善し、リストからの削除を申請するよう勧めている。

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