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» 2014年11月19日 06時00分 UPDATE

Enterprise IT Kaleidoscope:大きく変わるOffice サブスクリプション化とは何か? (1/3)

ビジネスシーンではおなじみのMicrosoft Officeが大きく変化しようとしている。従来のように購入したパッケージをPCにインストールして使うだけでなく、クラウドサービスや月額利用型も登場した。これらはいったいどのようなものか。

[山本雅史,ITmedia]

 日本マイクロソフトは、11月13日にOffice 365とDynamics CRM Onlineを日本のデータセンターから提供するサービスに移行する発表した。Office 365に関しては、年内に日本のデータセンターからのサービスを開始するとしている

関連記事:マイクロソフトが「クラウドの国内データセンター設置」を急ぐ理由

 同社は、10月に個人向けのOffice 365 Soloや新規購入PCのバンドルライセンスとなるOffice Premiumも発表。Officeは、パッケージソフトからサブスクリプション型ソフト(ソフトの利用期間に応じて料金を支払う仕組み)へと移行しつつある。こういった状況の中で企業は、Officeをどのように購入していけばいいのだろうか。

crdscp01.jpg Office 365 Soloとパッケージ版Officeの違い(マイクロソフトより)

パッケージ版Officeをサブスクリブション制に

 企業でOffice 365の導入を考えるときには、Office 365が2つの側面を持つことを認識しておく必要がある。

 1つ目の側面は、Office 365 ProPlusやOffice 365 Businessのように、パッケージ版のOfficeが年間サブスクリプションになったという点だ。このサービスではクラウドから最新のOfficeをインストールして利用できるため、サブスクリプション期間中に新しいOfficeがリリースされても、追加コストをかけることなく最新版のOfficeが利用できる。

 Office 365 ProPlus/Businessでは、Officeソフトを仮想アプリケーションとして提供する。このため、古いOfficeと共存して利用できる。旧バージョンのOfficeをPCにインストールしたまま、新しいOfficeを動かすこともできる(今までは新しいOfficeをインストールすると、古いOfficeが上書きされ、削除される)。

crdscp02.jpg Office 365 ProPlusのサービス(同)

 さらに、クラウドサービスとして提供されているOffice Online(Webブラウザ上で動作するOffice)を利用できる。ただしOffice Onlineは、パッケージ版のフル機能をサポートしているわけではなく、使い勝手の面などいろいろと問題が起きる可能性がある。

 Office 365 ProPlus/Businessは、1人のユーザーが最大15台のデバイスにインストールできるライセンスになっている(WindowsもしくはMac計5台、タブレット5台、スマートフォン5台)。このため、会社のデスクトップ、ノートPC、タブレット、個人所有のスマートフォン、自宅のPCなどにインストールしても追加コストはかからない。

crdscp03.jpg Office 365 ProPlusではPC/Macが5台、スマートフォンが5台、タブレットが5台までインストールできる

 また、管理用ポータルが用意されているため、どのユーザーが何台のPCやタブレットにOfficeをインストールしているのかなどを簡単に確認できる。仮想アプリケーションとしてOfficeをPCにインストールするため、実行する際にインターネット経由でライセンスサーバの認証を受ける必要がある。このため、インターネットに接続しないPCには向かない。パッケージ版のように、一度インストールすればずっと利用できるわけではなく、サブスクリプション期間だけ利用することになる。

 ただ、Officeのインストール状況を管理ポータルで確認できるため、退職した社員のアカウントを削除すれば、社員の自宅のPCにインストールされているOffice 365 ProPlus/Businessは利用できなくなる。これによって、ソフトウェアの違法な利用は無くなるだろう。

 また、クラウドストレージとしてOneDrive for Business(2015年には容量無制限に。現在は1テラバイトまで)の1年間の利用権もついている。

 個人向けのOffice 365 Soloは、Office 365 ProPlus/Businessの個人版と考えればいい。Office 365 Soloもサブスクリプション期間が過ぎれば、Officeを利用できなくなる(利用はWindowsやMacの合計2台まで)。日本独自のサービスが新規購入のPCにバンドルしているOffice Premiumだろう。Office 365 Premiumは、購入したPCだけで動作するライセンスだ。同じPCを利用し続けている間は、そのPCに最新のOfficeをインストールして利用し続けることができる。

 Office 365 SoloとOffice Premiumには、1年間のOneDrive(容量無制限)、タブレットとスマートフォン版のOfficeの利用権、Skype月間60分の無料通話兼サポートデスクの利用権などが含まれている(年間で継続ができる)。

 これらのサービスは、PCにインストールしたOfficeを利用することを主眼に置いている。いってしまえば、パッケージ版Officeをサブスクリプションモデルにしたものだ。Office Premiumは、日本だけの例外措置といえる(Office Premiumだけを購入することはできない。必ず新規購入のPCにバンドルされ、そのPCでしか利用は許されていない)。

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