Windows 10への移行は「イマでしょ!」と言える理由Enterprise IT Kaleidoscope(1/3 ページ)

早くもWindows 10の次のアップデートとされる「RedStone」のプレビューが本格的に始まった。まだ多くの企業がWindows 10への移行に踏み切れないでいるが、このタイミングにおいて企業はどう考えるべきだろうか。

» 2016年03月02日 07時00分 公開
[山本雅史ITmedia]

 Windows 10の次期アップデートとなる「RedStone1」(開発コード名)の本格的なプレビューの提供がWindows 10 Insider Previewに登録しているテスター(Fastリング テスター)に対して始まった。2月24日に配布されたBuild番号は14271(バージョン番号は1511のまま)となっている。2015年11月に配布された「November Update」(Threshold2=TH2)もバージョン番号は1511、Build番号は10586.3となっていた。

 RedStoneのリリース時期は明確にされていない。だが、2015年7月29日に最初のWindows 10(Threshold1=TH1)がリリースされ、1年間にわたるWindows 7/8.1からの無償アップグレードが提供されていることを考えると、RedStoneは2016年5月末〜6月にはリリースされるだろう。また、2016年末までにRedStone2のリリースも予定されている。RedStone2は、オリジナルのWindows 10(TH1)に対して、November Update(TH2)がリリースされたのと同じ関係といえそうだ。

 2017年以降のWindows 10のアップデートスケジュールは不明だが、しばらくは年に2回のスケジュールでアップデートが行われるだろう。なお、Webブラウザ「Edge」に関しては、他のWebブラウザに比べると機能的に劣る部分があるので、ChromeやFirefoxと同じように、もう少し頻繁にアップデートが行われてもいいのではないだろうか。


 今回のプレビュー版(Build番号14271)では今までの不具合の修正が多く、新機能の追加という部分では注目されるところはない。新機能に関しては3月末に米国サンフランシスコで開催される開発者向けのカンファレンス「Build2016」で明らかにされるのだろう。

Build14271の画面。UIに関してはほとんど変更がない。RedStoneが正式リリースになっても大幅にUIに手が入ることはないだろう
OSのバージョンは1511と、TH2と同じ。だが、OSビルド番号は14271.1000になっている
デスクトップの背景のビルド番号には「RedStone1(RS1)」という文字が表示されている

 一部でRedStone1のEnterprise版には、アプリケーション仮想化の「App-V」が搭載されるとの噂もある。App-Vは、Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)の一部として提供されているが、RedStone1では標準配布のOSに搭載されるようだ。

 また、Windows Server 2016で搭載されるコンテナテクノロジーも採用されるかもしれない。RedStone1に間に合うかどうかは分からないが、コンテナテクノロジーがクライアントOSに入れば、アプリケーションのデプロイメントが簡単になるだろう。もしかすると、App-Vと連携したシステムになるのかもしれない。

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