3人は2011年頃から、シリア政府に敵対的とみなした組織を狙ってスピアフィッシング攻撃やコンピュータシステムへの不正侵入を繰り返したとされる。
「シリア電子軍」(Syrian Electronic Army=SEA)を名乗る集団が米政府や国内外のメディアなどを狙ってWebサイトの改ざんやアカウントの乗っ取りを繰り返していた事件で、米司法省は3月22日、同集団のメンバー3人を特定し、逮捕状を取ったと発表した。
発表によると、3人はいずれもシリア国籍の22歳と27歳、36歳の人物で、テロ攻撃に関するデマの拡散や不正アクセス、コンピュータ破壊などに関与したとされる。
うち2人はシリアにいると思われ、FBIが指名手配し、10万ドルの賞金をかけて行方を追っている。もう1人はドイツで逮捕されたとの情報もある。
3人は2011年頃からシリア電子軍を名乗り、米政府や各国のメディアなど、シリア政府に敵対的とみなした組織を狙ってスピアフィッシング攻撃やコンピュータシステムへの不正侵入を繰り返したとされる。
スピアフィッシングでユーザー名とパスワードを入手すると、それを使ってWebサイトの改ざんや別のサイトへのリダイレクト、メールアカウントやソーシャルメディアアカウントの乗っ取りを繰り返した。
2013年ごろには被害者のコンピュータに侵入してデータを盗み出し、被害者を脅して身代金を要求した疑いも持たれている。
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