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» 2018年07月04日 11時44分 公開

“3つの柱”で進化したWindows 10 April 2018 Update――MS、新機能訴求でWindows 7からの移行を呼び掛け (1/2)

日本マイクロソフトがWindows 10の最新状況に関する説明会を開催。Windows 7の延長サポート終了の認知度が高まっていることや、最新の「Windows 10 April 2018 Update」の機能強化、狙いなども紹介した。

[大河原克行,ITmedia]

認知度が高まる“Windows 7の延長サポート終了”

Photo 日本マイクロソフト Microsoft 365ビジネス本部 シニアプロダクトマネージャー 津隈和樹氏

 2018年6月29日、日本マイクロソフトは企業向けWindows 10の最新状況について説明会を開催した。2020年1月14日のWindows 7の延長サポート終了に対する認知度が徐々に高まっていることを示した他、2018年4月30日に公開した「Windows 10 April 2018 Update」の機能強化の内容や狙いなどについても紹介した。

 楽天リサーチの調べによると、Windows 7の延長サポートが2020年1月14日に終了することを「知っている」と回答した中小企業は55%にとどまり、「Windows 10に移行中」と回答した中小企業は42%だったという。

 日本マイクロソフトの石田圭志氏(Microsoft 365 ビジネス本部 エグゼクティブプロダクトマネージャー)は「(Windows 7延長サポート終了の)認知度という点では、1年前の46%に比べると9ポイント上昇している。また、Windows 10へ移行中とした企業も1年前に比べて9ポイント上昇している。ただし、決して十分ではないと理解している。Windows XPのときに比べて移行は進んではいるが、それはWindows 10への無料アップグレードがあったため、個人ユーザーの移行が進展したことが影響している。法人ユーザーについてはWindows XPのときほどの遅れはないが、まだスローである。パートナーとの連携キャンペーンなども進めており、継続的に認知度向上に向けた活動を行っていく」と説明した。

 また、中小企業庁からのアドバイスにより、日本商工会議所の協力を得て、515カ所の商工会議所でWindows 7の延長サポート終了を告知するチラシを配布。ポスターも掲示しているという。「今後もあらゆるチャネルの協力を得て、サポート終了に関する情報提供を加速していく」との姿勢をみせた。

 Windows 10からダウングレードしてWindows 7を利用しているユーザーは、Windows 7の延長サポート終了時点で、リカバリーメディアを使用してWindows 10に戻すという使用許諾になっており、企業もコンプライアンスの観点から、Windows 10に戻す必要があることにも触れた。

企業で加速するWindows 10への移行

 石田氏は、法人における新たな事例として、グリーと日本タタ・コンサルテンシー・サービシズの2社を紹介。クライアント環境のセキュリティ強化や発展性を目的にWindows 10を導入したとのこと。両社とも「Semi-Annual Channel(SAC)」の更新チャネルを選択して、Windows 10への移行を完了したことに触れた。「現在、ほとんどの法人ユーザーが、SACを採用している。顧客のタイミングに合わせた移行が可能になり、バージョンをスキップしないでアップデートしていくことができるようになる」という。

Photo Windows 10へ移行したグリーと日本タタ・コンサルテンシー・サービシズ

 さらに、2018年4月30日に公開した「Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)」について説明した。

 日本マイクロソフトの津隈和樹氏(Microsoft 365ビジネス本部 シニアプロダクトマネージャー)は、「Windows 10 April 2018 Updateは、新機能があまりないという指摘もあるが、細かい進化を遂げており、プライベートや仕事において、より大切なことに使える貴重な時間を生み、それを有効利用するためのアップデート。日々の作業でAIに任せていいところ、コンピュータに任せていいところはWindows 10が処理し、利用者がよりクリエイティブな作業に時間を使えるようにすることを目的に開発している」と位置付けた。

 従来のCreators Update(バージョン1703)やFall Creators Update(バージョン1709)と異なり、今回のアップデートの名称を「April 2018」と時期を採用したのは、「利用しているバージョンが最新のアップデートであることが分かりやすいようにすることを狙った」と説明した。

 Windows 10 April 2018 Updateで、企業から特に質問が多かったのが「Sモード」に関するものだったという。

 Sモードは、2017年5月に新たなエディションとして追加された、Windowsストアアプリのみが動作可能な「Windows 10 S」を“モード”という名称と仕組みで提供。「一般ユーザーは、Sモードを有効化したWindows 10 HomeおよびPro搭載PCを購入することで、Sモードを利用できる。また、法人ユーザー向けには、新たにWindows 10 EnterpriseにもSモードを提供し、Windows 10 ProのSモードからWindows 10 EnterpriseのSモードへアップグレードが可能になる。Sモードの解除は全てのエディションで無償提供するが、一度Sモードを解除すると、Sモードに戻すことはできない」と説明した。

Photo Windows 10 April 2018 Updateで提供される「Sモード」
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