日本HP、高速・低遅延のワイヤレスネットワークを構築する新製品
日本HPは、高解像度のビデオを高速でやりとりできる環境を実現するというネットワーク機器の新製品群を発表した。
日本ヒューレット・パッカード(HP)は7月26日、高速のネットワーク環境を構築する新製品群を発表した。
年内に発売予定のシャーシ型スイッチ「HP A10500」は、高解像度ビデオなどの通信に対応した。シャーシのスロット当たり160Gbpsの帯域を提供し、遅延を3マイクロ秒以内に抑えたのが特徴だ。
販売を開始しているスイッチ「E5400/E8200 zl」でも同様に低遅延を実現した。エネルギー効率も向上し、従来製品と比べて消費電力を35%削減した。
無線LANアクセスポイント(AP)の「E-MSM430/460/466」は450Mbpsの通信速度を達成したほか、1APで利用できるデバイスの数を2倍に増やした。導入企業は「1つのAPに十数人分の端末を接続しても、全員が高解像度ビデオを閲覧できる」(米HPのマイク・バニック バイスプレジデント)という。
ネットワークIPS(不正侵入防止)製品の「HP TippingPoint S6100N」は、16Gbpsの監視スループットを実現した。複数の仮想マシン同士、もしくは仮想マシンと物理マシンの通信を監視できる。
ネットワーク管理ソフトの「HP Intelligent Management Center 5」は、物理と仮想の両環境を一元管理できる。また有線/無線のネットワークも一括管理できる。他社の2600種類の製品もサポートする。
バニック氏は、「従来のネットワーク環境は、同一ベンダーの製品でも連携できないことが多かった」と指摘。同社のネットワーク製品戦略「HP FlexNetwork」では、「全ての製品に一貫した技術を用い、一元管理できるようにしている」(バニック氏)という。
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