ブロードバンド時代の
最新ベストプロバイダ
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ここまでは従来のダイヤルアップをメインに見てきたが、いよいよブロードバンド編に入ろう。CATV、ADSL、フレッツシリーズなどにも対応した最新のランキングをお届けする。
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日本はブロードバンド大国を目指して猛烈なスタートダッシュをしている最中だ。総務省が発表したブロードバンド加入者数がそれを物語っている。
9月末、CATVインターネットの利用者数が115万1000加入となり、ついに100万の大台に乗せた。また、ADSLを主とするDSLの利用者も10月末時点で92万1867件に到達。10月だけで約27万件も増えており、今後も増加に拍車がかかるのは必至だ。すでにCATVと合わせて200万加入を突破しており、ますます増加すると見られている。米国や韓国に比べ遅れていた日本のブロードバンドもいよいよ本格的な普及期を迎えたようだ。
そして、来年以降は、さらなる普及が進むだろう。この国をIT立国にすべく策定された「e-Japan戦略」では、2005年までに高速インターネット(ADSLなど)を3000万世帯、超高速インターネット(光ファイバー)を1000万世帯で導入可能な環境を整備すると宣言されている(普及させると言っていない点に注意)。発表当時は大げさにも思えたこの数字が、にわかに現実味を帯びてきた。
このブロードバンドの急伸には、なんといってもADSLの急激な普及が大きい。現在の通信速度のグラフで1.5Mbsユーザーが23.5%も見られるが、この大半がADSLユーザーと見られる。現在も8Mbpsサービスを中心にADSLユーザーは急増しており、今後もこの勢いは続きそうである。
現在の最大通信速度(公称値)
64KbpsのISDN利用者が多い点に注目。ISDNはかなり普及しているのだ。一方、3位の1.5Mbpsの多くはADSL。今後56Kbpsからの大量移行があるか??
プロバイダ選びの際、最大通信速度やブロードバンド対応をどの程度考慮しますか?
約8割の利用者がプロバイダのブロードバンド対応を考慮すると回答。プロバイダにとってブロードバンドは必須メニューとなっている
寄せられた回答を見ると、多くの利用者が常時接続&高速通信の春を謳歌しているのがわかる。
1位の「長時間使う…」、2位の「メール確認…」は「これぞ常時接続」ともいえる使い方。ダイヤルアップ時代の鬱憤がブロードバンドの導入で一気に解消されたような熱い思いを感じる。3位の「ダウンロード」、4位の「動画や音楽」は、高速通信のメリットを最大限利用できる使い方。ダイヤルアップ時代には、やる気も起きなかったことが気軽にできるのだ。
8位の「深夜まで起きていなくなった」に注目しよう。テレホーダイによる寝不足のつらさから解放された喜びに満ちているようだ。ブロードバンドは健康にもいいのだ。10位には「雑誌を買わなくなった」が顔を出している。今後もこの傾向に拍車がかかり、ネット雑誌も売れなくなる日がやってくる!? この結果からもブロードバンド導入で充実したネット生活が送れること請け合いだ。
ブロードバンドの導入は、単にインターネットの通信速度が変わるだけでなく、テレビの視聴時間や、雑誌、CDの購入動向まで変えてしまう、ライフスタイルの変化であることがわかる。
ブロードバンド導入後のネットライフの変化
順位 |
項目 |
比率 |
1 |
長時間使うようになった |
86.4% |
2 |
メール確認や送受信を頻繁に行うようになった |
61.8% |
3 |
ソフトをダウンロードするようになった |
54.3% |
4 |
動画や音楽を視聴するようになった |
52.5% |
5 |
テレビを見る時間が減った |
38.0% |
6 |
ショッピングやオークションを活発に行うようになった |
31.2% |
7 |
チャットや掲示板、メッセンジャーを活発に使うようになった |
26.5% |
8 |
深夜まで起きていることがなくなった |
20.7% |
9 |
オンラインゲームを楽しむようになった |
20.4% |
10 |
雑誌を買わなくなった/購入数が減った |
18.2% |
11 |
ファイル共有やMP3のダウンロードを活発に行うようになった |
17.8% |
12 |
自分のホームページを作成するようになった |
10.5% |
13 |
CDを買わなくなった/購入数が減った |
8.4% |
14 |
家で仕事をするようになった |
7.0% |
15 |
とくに変わっていない |
3.7% |
ブロードバンドはネットの利用方法を根底から変えるようだ。多くの人が、常時接続&高速通信のメリットを最大限生かし切った使い方をしている。複数回答
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