フレッツ対応の安価なコースを設定しているプロバイダが、上位を独占した格好だ。これらのプロバイダはダイヤルアップ時代から安さには定評があった。3位にYahoo! BBがあるが、このアンケートがもう少し遅く実施されていればさらに上位になったものと思われる。WAKWAKは一定の通信量まで定額(800円/2Gバイト)でそれを超えると超過料金(100円/100Mバイト)がかかるという独自の料金体系だったが、一定の支持を得ていたようだ(11月から1000円の定額コースを新設)。15位に月額6100円の有線ブロードネットワークス(以下usen)がランクインしている。安価なだけでなくコストパフォーマンスも考慮した投票が行われたようだ。
ダイヤルアップ時代の上位常連組が、ここでも高い評価を得ている。品質維持やトラブル回避に気を使うプロバイダはブロードバンド時代になっても強い。ADSL回線に関していえば、上位をイー・アクセスとフレッツ・ADSLで分け合った格好だ。ただ、ADSL回線の特徴として、開局当初は不安定で障害に見舞われがちになるのは致し方ない。障害に迅速に対応し、早く安定させるのもADSL事業者の力量だ。IIJ4U、DTIといった老舗の強さが光っている。
最近はこういったランキングでなかなか1位がなかったので、素直にうれしいですね(笑)。現在ユーザー数は手続き中も含めて約10万件。うち7万5000件がSo-net ADSLで残りがフレッツです。開通にかかる時間は1.5Mで10日から2週間程度、8Mは1か月以上お待ちいただくケースもあります。 支持を受けた理由としては、速度面でも価格面でもYahoo! BBに真っ先に対抗したという迅速さ、そして以前から評価が高かったユーザーサポートがあげられると思います。ADSLは、常時接続、高速性、電話と同時に利用できるなど、これまでの接続とは全く違うものですから、「これから使いたい」という人からいろいろな質問があったようです。そこを、自社運営のサポートセンターで、申し込みから開通まできっちりサポートできた点が大きいでしょう。 今後は学割やファミリーパックなど、コースを多様化していきます。もともと得意分野のコンテンツも拡充し、1位に浮かれることなく、きっちりとサービスを提供していきたいと思います。
ソニーコミュニケーションネットワーク ネットワークサービスプラッツ 企画セクションマネージャー 河野亮次氏