XPがあらかじめインストールされているパソコンを買った人は、残念ながら、前ページの方法はほとんど使えない。手動でデータを保存・復元する場合、98/MeとXPでは、データの保存場所が異なるので注意が必要だ。ただし、Internet Explorerなどのソフトに用意された保存・復元用のメニューの使い方はXPと同じなので(バージョンが古いものを除く)、9ページを参考に作業を行おう。
実際にデータの移行に取りかかる前に、古いパソコンから新しいパソコンにデータを移行する物理的な環境を整えておこう。自分が移行させるデータの容量に見合った手段を選ぶとよい。
一番のお勧めはCD-R。保存用のメディアの価格が安く、最近は書き込みできるドライブが標準でパソコンに搭載されることも多い。CD-RWドライブが付いていないマシンの場合は、USBポートに接続できるデータ保存用のメモリなども便利だ。CD-Rと比べると価格が高く、保存できる容量も小さいが、気軽に持ち歩ける。
もしLANを構築しているのなら、共有フォルダを作ってそこにデータを保存しておけばいい。転送速度が速いので、使わない手はない(10ページからを参照)。また、ブロードバンド環境なら、インターネット上のサーバーにデータを保存しておけるオンラインストレージサービスを使うのもお勧め。手軽で、ネットにつながったパソコンがあれば、どこからでもアクセスできるのが魅力だ。
CD-Rは、1枚100円以下からと安い。650Mまたは700Mバイト記録できる
ブロードバンド環境なら、オンラインストレージサービスも活用しよう。有料のものならGバイトレベルでスペースを提供しているところもある。左のサイトは「宅ふぁいる便」。40Mバイトまでを無料で3日間保存できる