ネットで身近になった防犯対策 安価で手軽なセキュリティサービスが続々登場

ホームセキュリティというと、監視カメラや火災報知器を設置し、24時間体制で警備会社が監視する大がかりなシステムのイメージが強かったが、最近、インターネットや携帯電話を使って安価で手軽に導入できるものが多く登場している。

■るすメイト（綜合警備保障）
www.sok.co.jp/rusu_mate
防犯センサー、デジカメ、アナログモデムを一体化した静止画送信端末。不審者の侵入など室内の異常を感知すると、指定したメールアドレスにその画像を送信する。現在先着500名にハローキティマスコットをプレゼント中。初期費用：4万1800円、利用料金：3900円〜（6か月）
©1976, 2002, SANRIO CO.,LTD. APPROVAL NO.S2021215

■ココセコムEZ（セコム）
www.855756.com
通常のココセコム端末の代わりにauの携帯電話のGPS機能を使って、セコムの基地に救急信号を発信できるサービス。子どもに携帯電話を持たせて、パソコンで現在位置を確認……なんて使い方もできる。初期費用：3500円、利用料金：300円/月

■HELPNET（日本緊急通報サービス）
www.helpnet.co.jp
急病や事故の際、auのGPS対応携帯電話で現在位置をオペレーションセンターに発信。最寄りの消防、警察、海上保安庁などの関係機関に緊急通報する。利用料金：300円/月

■Living Gate i（NTT-ME）
www.ntt-me.co.jp/livinggate
伝言板やファイル共有機能といったホームサーバー機能を搭載する、無線LAN対応ブロードバンドルーター。同梱のカメラユニットを装着すると、パソコンや携帯電話へ画像を送信できる。実売価格：4万8000円程度

■FII-RII（NTT西日本・タカラ）
www.a2zch.tv
外出先からインターネット経由で、カメラがとらえた部屋の様子をいつでも確認できる。ビデオ録画、蛍光灯の点灯なども行える。NTTのフレッツ回線に対応。価格：2万4800円

■ネットワークカメラ「KX-HCM2」（九州松下電器）
www.kmelink.net/ipproducts/nwcj
本体にウェッブサーバー機能を搭載しているので、パソコンを経由せず直接ルーターなどに接続できる。カメラにドメイン名を付与する「みえますねっとサービス」（月額3000円）も用意。価格：5万2800円

■NoteCam Pro（サイバーキャスト）
www.c-cast.co.jp
PCカメラにも、防犯用途を意識したソフトが添付されているものが増えている。この製品は侵入者の動きを感知し、その行動を動画撮影、メールで送信することができる。ダイレクト販売価格：4950円

　綜合警備保障（SOK）は簡易型の画像監視システム「るすメイト」を今年2月より提供している。専用端末を室内に設置し、留守中、侵入者などの異常を検知すると写真を撮影。携帯電話やパソコンにメールで送信する。基本的にはユーザー自身が室内の状況を確認するサービスだが、オプションでガードマンの派遣も行う。

　本格的なセキュリティサービスの大手のSOKが、こうしたサービスを開始した理由について同社広報・IR部の竹内知比古氏は「自宅周辺の保安面に不安を抱いている独身女性は最近多い。その人たちに安価にサービスを提供できればと思った」と語る。

　8月1日、NTT西日本とタカラは、フレッツ回線に対応し、インターネットを通じて遠隔操作できるロボット「FII-RII」を発売。10万画素のCMOSカメラを内蔵しており、パソコンとUSBで接続すると、外出先から携帯電話やパソコンを使って室内の様子を確認できる。「基本的には玩具という位置付けの製品」（タカラ広報室・遠藤輝美氏）だが、その分価格は2万4800円とリーズナブル。赤外線ユニットを搭載しており、家電をリモコン操作することもできる。

　一方、携帯電話の位置情報機能（GPS）を活用したサービスも増えている。セコムの「ココセコムEZ」は、急病など、外出先で何らかのトラブルが生じたとき、GPS対応端末の発信する位置情報をもとに緊急対処員が現場に急行するというものだ。

		SOK・竹内氏の語る通り、ストーカーやピッキングなど物騒な事件も多い昨今、個人のセキュリティ意識は高まっている。手軽で親しみやすいこれらのサービスは、新しいインターネットソリューションとして注目を集めることとなるだろう。
		文/成松 哲　撮影/大金 彰

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