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ネットランナー 2002年1月号 2001年12月18日(火)
イラスト
スパム業者を探し出せ!
迷惑メール対策からメール発信業者追跡まで、にはにはを。iモード使せ!
読者の中でiモードを利用している人は、かなりの割合になるだろう。インターネットのメールを転送したり、2ちゃんねるに立てたスレッドを暇つぶしにチェックしたり。このように便利なことも多いiモードだが、迷惑メールなど困った話も多い。あくまで悪用厳禁でスパムメールを完全シャットアウトしよう!

迷惑メール送信者の手口を暴け!

 迷惑メールはほぼ100%、インターネット経由で送られてくる。iモードでメールを送受信するには料金がかかるが、パソコンからiモードへメールを送るのは、常時接続環境があれば、それほど料金がかからないからだ。その環境から、iモードのドメイン部分は@docomo.ne.jpと決まっているので、アカウント名(@よりも前)を少しずつ変更したメールアドレスを無作為に作成し、そのすべてに迷惑メールを送信する。

 その際に利用する、ダイレクトメール送信ツールなるものは、いくつも存在する。中には、同一タイトルや同一本文の同報メールをスパムメールとして排除するシステムに対応し、1通ごとに違うタイトル、本文を作成するものもある。そのようなツールを利用して迷惑メールを送信して何をするのかというと、有効なメールアドレスのリストを作成するのだ。ランダムにメールアドレスを作成し、そのすべてにメールを送信、不明アドレスとしてエラーが戻ってきたメールアドレスは、次回から除いていく。それを何度も繰り返すことで、精度の高いメールアドレスリストが作られていく。それができ上がれば、しめたもの。迷惑メール配信業者はそれで商売ができることになる(図1)。

図1 存在するアドレスだけのリストを作成
図

 11月13日より始まったNTTドコモの迷惑メール対策は、そのメールアドレスリストの作成を阻止することが一番の目的だ。この新対策の発表と同時に明らかにされたことによると、iモードに送信されるメールは1日に9.5億通だが、そのうち約8億通は宛先不明メールだという。単なるアドレスの間違いもあるかもしれないが、その8億通のほとんどは、メールアドレスリスト作成のための「試し打ち」だろう。

 ある程度の精度のリストを作っても、新規のユーザーはどんどん増えているし、メールアドレス変更やメール指定拒否などの対策を施すユーザーも多いため、またすぐに新しいメールアドレスリスト作成が必要になる。そうしてiモードセンターで処理するメールは膨大な数になった。NTTドコモは、それによる損失を300億円程度と試算している。

 今後は、一定の時間内に同じアドレスから送られてきたメールは同報メールと判断される。そして、送信先のメールアドレスをチェックし、著しい量の実在しない宛先が含まれる同報メールを「迷惑メール」としてすべてブロックし、(実在するメールアドレスも含めて)ユーザーに配信しない。すべての同報メールが「迷惑メール」として「送信エラー」となり、送信者に戻される(図2)。

図2 NTTドコモの新スパム対策
図

 何通以上の同報メールがチェックの対象となるのか、その中でどれほどの割合の宛先不明メールが存在した場合に「迷惑メール」として配信されないのかは、明かされていない。その設定が分かってしまうと、当然その範囲内で迷惑メールの送信が再開されるからだ。だが、この設定をどうするかは、非常に難しい。

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