CGIを使いたければ、ウェブサーバのほかにPerlに代表される言語ソフトを導入しなくてはならない。CGIに使われる言語には、PHP、rubyなどがあるが、今回は最も広く利用されているPerlを使う。
Perlを導入しておけば、掲示板、チャットのほかに、CGIゲームなども使えるぞ。
ルータ経由でインターネットに接続しているユーザーがウェブサーバを構築するときは、ポート80を開放する必要がある。ポート80はウェブサーバ用のポートとしてよく知られている。IEなどのブラウザを使ってホームページを見ているときにも、ウェブサーバのポート80に接続しているのだ。
このポートはウェブサーバソフトの設定で変更することができる。ただし、ポートを変更した場合は、URL以外にポートを指定してアクセスしなくてはならないため、ユーザーの利便性が落ちることになる。ポート80の開放は、ルータの設定画面で静的NAT設定をするだけだ。
それでは、早速ウェブサーバを構築しよう。ウェブサーバを立ち上げるためのソフトはたくさんあるが、今回は「Apache」を利用する。
Apacheを選択するには多くの理由がある。まず第一に動作が軽いことだ。Apacheはメモリ管理がしっかりしており、メモリをあまり消費しない。ウェブサーバ専用に別途パソコンを用意しなくてもいい。
バーチャルホスト機能やプロクシサーバ機能など、実装されている機能も豊富。さらに追加モジュールを導入することで機能を拡張できる柔軟性もある。ウェブサーバ用ソフトでApache以上に豊富な機能を持っているソフトはほかにない。世界シェアトップという事実がその高性能を裏付けており、トラブルが発生しても情報収集がしやすい。
ちなみに、Apacheのインストールは、必要な項目を入力していくだけ。ここでは、DDNSサービスのNo-IP.comを利用する。