まずは、実験に参加する4台のパソコンの基本性能差をベンチマークソフトでチェックしておこう。ベンチマークとは、そのマシンがほかのマシンと比べるとどの程度の性能なのかを、数値化して明示するものだ。マシン性能を計測するベンチマークソフトとして、ここではSiSoftwareの「Sandra 2002 Standard」を使用した。このソフトはもともとシステム状態をレポートするためのソフトだが、CPU・メモリなど、デバイスごとに計測できる簡単なベンチマーク機能も備えている。計測結果はグラフで表示され、合わせてほかの代表的なパーツのベンチマーク結果も例示してくれるので、自分のマシンの性能を客観的に把握しやすいしやすい。ここでは、「CPU Arithmetic」「CPU Multi-Media」「File System」「Memory Bandwidth」の4つのテストを行なった。それぞれのテストで分かる処理能力については、下を参照してほしい。なにやら難しい言葉も出てくるが、要するに数字が高い方が、より性能が高くて高速ということだ。
計測結果を見ると分かる通り、ペンティアム4の性能は群を抜いて高い。このソフトは、ペンティアム4が持つマルチメディア系の新しい拡張命令「SSE2」に対応しているし、実験機のペンティアム4マシンはメモリのデータ転送速度を生かすDRDRAM(RIMM)を搭載しているため当然の結果だ。また、ペンティアムIIIもセレロン、ペンティアムIIマシンに比べて倍以上の性能を発揮している。取りあえず、各マシンにはこれだけ性能に開きがある、ということを覚えておこう。