PPPoEソフトをパソコンに導入して、USBタイプかブリッジタイプのモデムを使って接続しているときに発生するトラブルだ。
原因はTCP/IPの設定にある。PPPoEソフトは仮想ドライバとして機能する。IEは、その仮想ドライバ向けのTCP/IP設定でなく、LANカード向けのTCP/IP設定を先に認識してしまうために問題が起こる。LANカード向けのTCP/IP設定が初期設定のままだと、IPアドレスを自動取得しようとする。だが、実際には取得できないため、待ち時間が発生する。
このトラブルは、LANカード向けのTCP/IPの設定を変更することで対処可能。IPアドレスの自動取得をやめて、ダミーのIPアドレスとサブネットマスクを入力しておくだけでOKだ。
電話線は、1つの回線が一対の銅線からなっている。さらに、一対の銅線を2回線分まとめたものを「カッド」と呼び、ケーブルを構成する基本単位になっている。NTTなどが利用するケーブルは、カッドを数百本単位で集めたものだ。
ADSLサービスを受ける電話線と、ISDNサービスを受ける電話線が同じカッドに入っていれば、影響を確実に受ける。逆に同じケーブル内でもカッドが異なれば、影響はあまり大きくない。だが、隣近所の電話回線だからといって、同じカッドに入っている可能性が高いわけではない。ISDN回線と同じカッドになるかどうかは、ほとんど運次第だ。
ISDNからの影響が大きいときには回線収容替え工事を行うことで対処可能だぞ。