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IP電話があればマイラインは不要

　電話会社選択サービス「マイライン」が本格スタートして1年がたった。電話会社各社ともさまざまな料金プランを提示して、利用者の確保に躍起になっていたが、今ではそれも落ち着いているし、常時接続の利用者が80%を超えたネットランナー読者にとって、マイラインは完全に過去の話。平成電電やメディアが、いくら魅力的な価格を打ち出してきたところで、「まぁ、それなりに頑張ってるな」と余裕をかましておけばよい。もっともっと安い通話料金で電話をかけられる手段を、ぼくたちは手に入れられるのだから。

　今回紹介するIP電話サービスを利用してみよう。電話相手がパソコンとインターネット環境を持っていれば、通話料が無料になるし、一般加入電話や携帯電話へ格安料金で通話することができるサービスも登場している。通話距離によって通話料のレートが変わることがないので、遠距離の友達に電話するとき、劇的に通話料を軽減することができる。携帯電話への通話だって、サービスによってはお安く利用できる。

　音質はどうかって?　別に電話で音楽を聴くってわけじゃないんだから、少々のノイズは気にならないはずだ。少なくとも、コードレスフォンや携帯電話並みの音質は常時確保されていると考えてよい。ディレイ（通話の時間的な遅れ）もそれほど気にならない。

　IP電話サービスは「VoIP」という技術を使ってインターネットを介した音声通話を実現している。VoIP（Voice over Internet Protocol）は、インターネットなどのTCP/IPネットワーク上で音声通話を行うための技術だ。フュージョン・コミュニケーションズやメディアなどの電話会社も、この技術を応用することで低価格な電話サービスを提供しているのだ。

　さて、今回紹介するIP電話サービスは、パソコンからパソコンへの通話、またはパソコンから一般加入電話やケータイへの通話が可能な、いわゆるPC to PC、PC to PhoneのIP電話サービスだ。パソコンを利用することで、より安価に電話をかけることができるお得なサービスだ。ADSLを導入しておいて、電話は相変わらず通常回線で、という人ははっきりいって無駄。お金のかかる電話機は、着信専用にしちゃおう。

激安IP電話を使い倒せ　1/6